12日(火)午前9時現在、11月に台風が4つ同時発生中。その内、要注意なのが今日12日(火)3時に発生した台風25号。今週末16日(土)〜17日(日)頃、沖縄の南に接近するおそれ。先週末、記録的な大雨となった沖縄では少しの雨でも土砂災害のリスク大。早めに対策をとりましょう。
●統計史上初 11月に台風が4つ同時に発生中
今朝(12日)午前3時に、フィリピンの東で台風25号(ウサギ)が発生しました。今日12日午前9時現在、台風22号、23号、24号、25号が発生中です。
同時に4つの台風が存在するのは、2017年7月23日以来、7年ぶりのことで、11月としては統計開始以来、初めてのことです。
●要注意なのが台風25号 今週末に沖縄へ接近か
4つの台風(22号、23号、24号、25号)の内、台風22号は今夜(12日)にはベトナムに上陸し熱帯低気圧に変わる見込みです。
目先、注意が必要なのが、今日(12日)フィリピンの東で発生した「台風25号」です。台風25号は、この先、暴風域を伴いながら西よりに進んだ後、今週末には東よりに向きを変え、16日(土)〜17日(日)に沖縄の南に進むおそれがあります。まだ、予想には幅がありますが、先週末、季節外れの記録的な大雨となった沖縄では、少しの雨でも災害リスクが高まります。今後の情報をこまめに確認し、早めに対策をとりましょう。
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●今年の台風発生数 前半少なく 後半多い 現時点で平年並みに
今年は台風の発生が遅く、7月までに台風発生は4個(平年8個)と平年の半分くらいでしたが、8月以降は平年を上回る台風が発生し、結果、25個と平年並みの発生数となりました。接近数は11個で平年並み(平年11.7個)、上陸数は2個(平年3.0個)となっています。
●今年の台風 25個発生 11個接近 2個上陸
8月は台風5号〜10号と立て続けに6個の台風が発生。その内、2個が上陸しました。台風5号は12日に岩手県大船渡市付近に上陸(東北の太平洋側に上陸は統計史上3例目)、台風10号は鹿児島県薩摩川内市付近に上陸(鹿児島県に台風の特別警報発表)。台風10号は動きが遅く広範囲で影響が長引きました。
9月も台風発生数は8個(平年5.0個)、10月は3個(平年0.3個)、11月は4個(平年―)と、いずれも平年より多く、1951年の統計開始以来、11月に4つの台風が同時に存在したことはありません。
今年は11月になっても海面水温が高く台風が発達しやすいこと。また、例年より太平洋高気圧が強く、台風発生エリアでは貿易風(東風)も強く吹き、台風を生む渦が発生しやすくなっている事などの影響が考えられます。台風は1月〜12月まで一年中発生するため、まだ発生してもおかしくありません。ちなみに、統計開始以来、台風上陸の最も遅い記録は1990年の11月30日(和歌山県白浜町の南)となっています。
目先、台風25号の動きに注意が必要です。
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