ELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズのLMP2クラスに参戦するクール・レーシングは、2025シーズンからチーム名称を『CLXモータースポーツ』に変更すると発表した。
この変更は、11月29日にこのスイス籍チームがソーシャルメディアに投稿した短い声明で明らかにされたもの。「2025年以降、クール・レーシングCLXはCLXモータースポーツという新しい名称になる。新たな名称だが、原動力は同じだ」と声明には記されている。
CLXは、2020年シーズンの終わりにクール・レーシングの運営を引き継いだ会社を指し、『C』はクール・アビエーションのCEOであるアレクサンドル・コワニー、『L』はチームマネジメントに加わるニコラ・ラピエールを指している。
フランスのアヌシーを拠点とするこのチームは、ELMSのトップチームのひとつとなり、2023年にはコワニー、ラピエール、マルテ・ヤコブセンとともに年間総合2位を獲得。その年のル・マン24時間レースではクラス2位を獲得している。
2024年はヤコブセン/ロレンツォ・フルクサ/宮田理朋が2勝を挙げ、ELMSの年間ランキング3位となったほか、ル・マン24時間レースに同ラインアップで出場し、クラス首位争いにも加わっていた。
また、同チームはLMP3でも成功を収めており、2022年と2023年にはELMSで連続クラスタイトルを獲得している。
ラピエールは、WEC世界耐久選手権のアルピーヌ・ハイパーカー・チームのスポーツディレクターという新しい職務と並行して、CLXチームでも仕事を続けると表明している。