2024年F1カタールGP決勝で、フェラーリのシャルル・ルクレールは2位、カルロス・サインツは6位という結果だった。
ルクレールはスタート直後にオスカー・ピアストリ(マクラーレン)を抜き4番手に上がったが、その後、抜き返されて、ファーストスティントは5番手を走行。しかし、ジョージ・ラッセル(メルセデス)やピアストリとは異なり、セーフティカー出動中にタイヤ交換を済ませることができたため、ルクレールは最終スティントで3番手に浮上した。その後、2番手を走るランド・ノリス(マクラーレン)がペナルティを受けて後退したことで、ルクレールは2位表彰台を獲得した。
サインツは、ファーストスティントはグリッドのひとつ上、6番手を走行。しかし左フロントタイヤがパンク、時間をかけてピットに戻らなければならなかった。さらに直後にセーフティカーが出動したことが他車に有利に働き、サインツは8番手まで順位を落とした。その後、他車の後退でサインツは6番手までポジションを回復した。
コンストラクターズ選手権2位のフェラーリは、カタールの週末に35ポイントを獲得。首位のマクラーレンとの差を21ポイントに縮め、タイトル決定を最終戦アブダビに持ち越すことに成功した。
■シャルル・ルクレール(スクーデリア・フェラーリ)
決勝=2位(57周/57周)
5番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード
今週末は難しい週末になると予想していたので、マクラーレンとの差を縮めることにつながった今日のレース展開には満足している。僕は少し運が良かったけれど、カルロスはパンクが起きてしまってついてなかった。パンクがなければ2位と3位でフィニッシュできたかもしれない。そういう意味ではチームとしては残念だが、全体的にはここでこれだけの競争力を発揮できたのは、ポジティブなことだ。
フェラーリという象徴的なチームでレースをしている身としては、マラネロにコンストラクターズタイトルを持ち帰って、シーズンを締めくくることができたら最高だ。タイトル獲得に必要なポイントを1回の週末に獲得するのは簡単なことではない。でも、まだ可能性は残されているから、それを達成するために全力を尽くすよ。
■カルロス・サインツ(スクーデリア・フェラーリ)
決勝=6位(57周/57周)
7番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード
今日のレース結果には、もちろん満足していない。良い位置にいたのに、ついてないことにタイヤがパンクしてしまい、その状態でほぼ1周を走らなければならなかった。そうしてピットストップをした後に、セーフティカーが出動し、さらに遅れを取り、重要なポジションを失うことになった。
1周マシンを引きずるようにして走ったために、ダメージが残り、マシンの調子が少し悪く、最終スティントで苦労した。とはいえなんとか完走できたこと、表彰台を獲得したシャルルとともに、重要なポイントをつかめたことをうれしく思う。
アブダビのレースの最終ラップまで、チャンピオンシップをかけて戦い、シーズンを最高の形で終えたいと思っている。