必要なものを見つける方法の一つが「ライフログ」です。ライフログとは、日記のようにその日の出来事や感じたことを記して自分の日常を記録することをいいます。
今回は、ライフログを活用して、自分にとっての「必要なもの」を見つけるポイントをお伝えします。
ライフログとは? 自分を知るための記録
「ライフログ」とは、自分の日常を記録することで、その日の出来事や感じたことを日記のように記していく習慣です。50代にとって、ライフログは自分の興味や関心を客観的に理解するための有効な手段となります。ライフログの記録方法には、ノートに書き出す手書きの方法がおすすめですが、デジタル機器を使う方法もあります。自分の記録スタイルに合わせて選びましょう。ライフログの活用で「本当に必要なもの」が見えてくる
ライフログを活用することで、自分にとって「本当に大切にしたいもの・必要なこと」が見えてきます。ノートに手書きで日々の出来事や気になったこと、感じたことを書き続けることで、次第に自分の好みや関心の傾向もはっきりしてきます。
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自分にとって「必要なもの」を見極めるためのライフログの書き方
ライフログは、自分にとって「本当に必要なもの」を見極めるための良いツールです。次の3つのステップで簡単に始められます。ステップ1:興味や関心を自由に書き出す
日記のように気軽にその日の出来事や感じたことを書き出しましょう。例えば、「今日は友人と散歩して楽しかった」「筋トレをするとやけに疲れる」「毎日見かける地域猫に会えなかった」「カフェのスイーツがおいしかった」などシンプルな内容で大丈夫です。毎日の小さな出来事でも、気になったことや楽しいと感じたことをそのまま言葉にして残しておきます。これにより、自然と自分の関心や好みが記録に残っていきます。ステップ2:後から振り返る習慣を持つ
数週間や数カ月ごとに、記録したログを見返してみましょう。すると、「この時も疲れている」「同じ場所に行くと楽しいと感じている」「猫に出会うとウキウキしている」といった、自分の行動や感情のパターンが見えてきます。例えば、休日に本を読むとリラックスできていることが多いなら、「読書が自分にとって必要な時間」と気付くかもしれません。何にエネルギーを使っているかがはっきりしてくるので、生活の中で「必要なもの」「不必要なもの」が浮き彫りになります。
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ステップ3:好きなことと嫌いなことを分類する
振り返った記録を、自分の感情に基づいて「好きなこと」「嫌いなこと」に分類してみましょう。例えば、「外食が楽しかった」なら「好きなこと」に、「同じ仕事を繰り返して疲れた」なら「嫌いなこと」に分けます。こうして見ていくと、自分がもっと増やしたい活動や、減らしたい活動が自然に明確になります。「好きなこと」に多い趣味や関心を増やし、「嫌いなこと」にあるストレス源を少しずつ減らしていけば、生活がシンプルになり、自分らしい日々に近づいていきます。
ライフログで「必要なもの」を見極めることでの副次的効果
ライフログで「必要なもの」を見極めることでのお金に対する副次的効果も得られます。無駄な出費の見直し
ライフログをつけて日々の出来事や感じたことを振り返ることで、自分にとって「必要なもの」と「不要なもの」が明確になります。これにより、お金をかける価値があることと無駄な支出が分かりやすくなるので、無駄な買い物や衝動買いが自然と減るでしょう。「衝動的に買って後悔した」「あまり使わなかった」という記録があれば、それは見直すべきポイントです。優先順位を決めた支出
「好きなこと」や「やりたいこと」をライフログで明確にしておくと、お金を使いたい部分に集中して投資しやすくなります。
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節約と貯蓄のモチベーションアップ
ライフログで「大切にしたいもの」が明確になると、それ以外の支出を減らすことへのモチベーションも上がります。自分にとって不必要なものを減らし、節約を進めていけば、貯蓄に回せる余剰資金も増えていきます。例えば、将来の楽しみのための貯金を増やしたり、いざというときの備えが潤沢になったりするでしょう。まとめ
多くの人は、自分にとって本当に必要なものが何なのか、自覚しきれていません。ライフログを活用することで「なくてもよいもの」を少しずつ減らして、やりたいこと、大切な人と過ごす、さらには健康を維持するための投資など、人生を豊かにする時間に充てましょう。50代からは、こうして手に入れた「シンプルな豊かさ」を大切にし、無駄を減らしながら自分に合った生活スタイルを築くことで、老後が生き生きしたものになるはずです。
文:舟本 美子(ファイナンシャルプランナー)
3匹の保護猫と暮らすファイナンシャルプランナー。会計事務所、保険代理店や外資系の保険会社で営業職として勤務後、FPとして独立。人と比較しない自分に合ったお金との付き合い方、心豊かに暮らすための情報を発信しています。
(文:舟本 美子(ファイナンシャルプランナー))