Netflixで11月5日から5週にわたって毎週火曜日に配信されている『あいの里シーズン2』。35歳から60歳までの男女が人生最後の恋を求めて、共同生活を送るという恋愛ドキュメントバラエティーだ。シーズン1は'23年5月に配信され、中高年のキラキラしていない恋愛がリアルだと話題に。
「見せ方が悪い」
しかし、出演者たちが暮らす古民家にやってきたペットの子ヤギを不適切な飼育環境で死なせるなど、何かと物議を醸す状況にもなっている。
「出演者への誹謗中傷も絶えませんが、それは演出側の見せ方が悪いからだと思うんです。『テラスハウス』の木村花さんの死から何も学んでいない」とはエンタメウォッチャーの津田春子さん。
平成時代に人気を博した『あいのり』(フジテレビ系)スタッフが制作している同番組。出演者をおちょくる過剰なナレーションやテロップは、令和の今も健在のようだ。
「いまだに“いじり笑い”がウケると思っているのか、最初に槍玉に挙げられたのが音楽講師のギタりん(52)と秘書のあやかん(35)です。ギタりんのエピソードは“セクハラ事件”などと笑えない内容を面白おかしく編集され、視聴者をドン引きさせました。
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あやかんはすぐに感情的になり、泣いたり怒ったりする姿ばかり放送され、“ヤバい女”と印象づけられています。彼女がキレまくったシーンは“ネギ事件”と名づけられ、大げさな演出をされていました」(津田さん、以下同)
「見ていて冷める」演出臭
中高年の恋愛番組だけに“昭和”な感覚が目立つ。
「女性メンバーのせん姉(57)も男性に脚をからめるアプローチをしたり、へそ出しファッションをしたりと逆セクハラがひどく、批判されることに」
新たな出演者も、早速非難されているという。
「13話から登場した男性出演者のアロマ(43)です。彼は1話から出ている50代の女性メンバーに向かって『誰からも選ばれなかった人』『迷惑』などひどい暴言を吐いています。引っかき回し要員として入ったのでしょうが、言葉に配慮がなさすぎる。彼はエステ店経営者ということになっていますが、実は女性用風俗で働くキャストだとXで暴露されました。演出臭がして、見ていて冷めます」
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津田さんは制作側の感覚に疑問を呈す。
「メンバーの1人で藤田ニコルさんの母、パチゆみ(51)は出演男性の子育てを否定し、自分目線で語るシーンが放送されてから“上から目線”“自分はパチンコ漬けの毒親のくせに”などとネットで叩かれるように。ニコルさんに母親批判のリプライをする視聴者まで現れ、ニコルさんが『毒親かどうか決めるのは私でしょ!』と反論する事態となったんです。演出を真に受けてしまう視聴者が多いということを過去の事件で学んだはずなのに、なぜ炎上商法を繰り返すのか」
出演者に対して“あい”がなさすぎる。