12月2日、アイアン・リンクスは2025年にメルセデスAMGと組んでELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズのLMGT3クラスに参戦すると発表した。メルセデスAMGにとっては、初めてのELMS参戦となる。
このイタリア籍チームは、10月のポルティマオでの最終戦の最終ラップをもって濱口弘、アクシル・ジェフリーズ、アンドレア・カルダレッリがランボルギーニ・ウラカンGT3 Evo2で2024年のタイトルを獲得。LMGT3のディフェンディングチャンピオンとして、2025年はマシンのブランドを変更してELMSへと戻ってくる。
アイアン・リンクスは、1台のメルセデスAMG GT3 Evoを投入すること、そしてドライバーとして元プジョー・ハイパーカードライバーのグスタボ・メネゼスを起用すると、今回の発表で明らかにしている。メネゼスは2024年WEC最終戦後のバーレーンでのテストで、同チームに加わっていた。
メルセデスAMGは、2024年に開始されたLMGT3カテゴリーには当初加わることができていなかったが、11月になって2025年からのWEC参入を発表したばかりだ。
「メルセデスAMGカスタマーレーシングチームとして、ヨーロピアン・ル・マン・シリーズに引き続き参加できることを嬉しく思う」とアイアン・リンクスのチーム代表兼CEO、アンドレア・ピッチーニは語っている。
「この選手権で素晴らしい成功を収めたので、たくさんの良い思い出がある。また、ディフェンディングチャンピオンとして参戦することになり、常にモチベーションが上がるが、同じペースを維持し、競争力を維持するには、やるべきことがたくさんある。これからの冬の準備でその作業を行い、新しいシーズンに向かうことを楽しみにしている」
メルセデスAMGのカスタマーレーシング責任者、ステファン・ウェンドルは以前、ル・マン24時間レースへの参加手段としてELMSへの参戦を追求する考えを示唆していたが、これはアイアン・リンクスと提携する前の話だ。
メルセデスAMGは、ACOのリーダーシップの下、最初の3シーズンにGTCクラスの一部としてGT3マシンがシリーズに加わったときでさえ、ELMSのグリッドに登場したことはない。
ただしこのブランドは、ELMSのサポートレースの一部であるミシュラン・ル・マン・カップ・シリーズには、頻繁に登場している。