成年皇族としてめざましいご成長を遂げられた愛子さまと、天皇陛下と雅子さまらは和やかに食卓を囲まれていた。12月1日、23歳になられた愛子さまのお誕生日をご一家でお祝いされていた。このとき、雅子さまのまなざしには、ひそかなご決意が光っていたように感じたと、宮内庁関係者は話す。
「翌週の9日には、雅子さまは61歳のお誕生日を迎えられます。例年公表されるご感想は、“国民にどういったメッセージを伝えるべきか”と、雅子さまは天皇陛下と締切りのギリギリまで推敲を重ねられています。
令和7年となる来年には、皇室の国際親善でも大きなイベントが控えていますので、そうしたご活動への“布石”とするべく、陛下とも入念に文面をお考えになっていたからなのでしょう」
重要イベントの1つ目は、3月に国賓としての来日が調整されているブラジルのルラ大統領の接遇だ。国賓は政府が外国首脳を迎える際のもっとも格式の高い待遇で、両陛下をはじめ皇室全体も一丸となって、歓迎行事や宮中晩餐会などの盛大な行事でもてなす。
日本とブラジルは2025年、外交関係を樹立して130周年の節目を迎え、政府は関係強化のためにルラ氏の来日実現に注力していると、外務省関係者は語る。
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「同国には日本企業も多く進出していますが、何よりも約270万人いるとされる世界最大の日系人社会があります。1982年に陛下も初めて公式訪問された国がブラジルだったように、皇室の方々は同国をはじめ南米に渡った日系人たちに心を寄せられてきました。そうした背景もあり、政府も両陛下の国際親善を通じて、ブラジルとさらなる関係深化を図っているのです」
2つ目の重要イベントは、両陛下の“国賓訪米”だろう。年明けの1月、アメリカではトランプ前大統領が第47代大統領として、ホワイトハウスに返り咲く。トランプ氏といえば、2019年に令和初の国賓としてメラニア夫人とともに来日している。皇室担当記者は、
「外交儀礼上、国賓として招かれた国の元首は、招いてくれた国の元首を答礼で国賓として招くことになっています。トランプ夫妻は、陛下と雅子さまの接遇に感激し、お人柄に強く心を打たれたと聞きます。特にメラニア夫人は来日中、雅子さまのお優しい心遣いに感銘を受け、親しい関係となったとも聞きます。早ければ来夏にも両陛下は国賓として米国に招待されるのでは、という見方もあります」
■英国王に早期の訪日を望まれて…
そして陛下と雅子さまが来年、答礼のおもてなしを切望されているのは、イギリスのチャールズ国王とカミラ王妃だと、前出の宮内庁関係者は明かす。
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「国賓としての往来は、もちろん国同士の利害関係も大きな要因となります。とはいっても、160年以上続く皇室と英王室の関係は特別なものがあります。
天皇陛下は即位後、エリザベス女王と英政府から招待を受けられましたが、コロナ禍のために女王の生前の訪英は実現しませんでした。しかしチャールズ国王は、がんが発覚し闘病中の身でありながらも、今年6月に陛下と雅子さまを国賓として迎え、最大の友情を示すもてなしで歓迎しました。
チャールズ国王も76歳と高齢とあって、両陛下も早期に日本へ招待されたいようにお見受けしています。政府や宮内庁内でも国王夫妻の来日について取りざたされていて、英王室の反応を待っている状況にあるのです」
じつは英国でも、チャールズ国王の来日実現への道筋が開けていたという見方もあるという。
「がん闘病中のチャールズ国王の体調が心配されていたものの、10月にオーストラリアとサモアへの歴訪を無事に終えたことから、来年も夫妻で海外を訪問されることが英国内では予想され、候補国が複数挙がっています。その中でも、英政府が安全保障や経済関係分野で日本との関係強化を強く進めていることから、チャールズ国王夫妻の訪日実現の優先度が高いともみられているのです」(前出・外務省関係者)
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陛下と12歳年上のチャールズ国王との若いころからの友情も、訪問実現に向けて大きな原動力となるだろう。英王室に詳しいジャーナリストの多賀幹子さんは、
「天皇皇后両陛下は、英国からご帰国前にバッキンガム宮殿でチャールズ国王夫妻にお別れの挨拶をされました。両陛下のお車を見送るチャールズ国王が、あまりにも悲しそうだったので、カミラ王妃が国王の腰をポンポンとたたいて慰められる場面もありました。
カミラ王妃も、雅子さまには親しい間柄で交わすチークキスでお別れをされていましたが、国王夫妻がどれだけ両陛下を大切に思われているのかが表れていたシーンだったと思います。
チャールズ国王は、晩餐会で日本の『ポケモン』を取り上げるウイットに富んだスピーチをされていました。国王夫妻の来日が実現した際に、天皇陛下がどのようなスピーチをなさるのか楽しみです」
まさに“友好イヤー”となる61歳の1年間。陛下と雅子さまは3大国際親善を華やかに彩られながら、英国王夫妻と涙の再会を果たされる――。
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