中国福建省で今月5日、廈門高崎国際空港に着陸進入中だった中国国際航空(CA)の航空機の機首(ノーズ)に、鳥の群れが衝突した。事故直後の様子はカメラが捉えており、航空業界にまつわるニュースを配信する『FL360aero』などが伝えて注目を集めている。
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5日午後0時43分頃、廈門高崎国際空港に向けて着陸態勢に入っていたCA4539便が、バードストライクのハプニングに巻き込まれた。
当時の動画では、低空飛行中のエアバスA320-214型機に、背後から鳥の群れが近づくのが確認できる。
その後、群れが機首に近づき衝突し、鳥たちはその瞬間に、まるで弾かれたように飛び散った。群れの大半が絶命したとみられるが、幸いなことに機体への損傷はなく、同機は無事に着陸した。
機体には鳥の血が付着しており、同機は点検後数時間で四川省の成都双流国際空港に引き返した。
なお国際民間航空機関(ICAO)のデータによると、航空機のバードストライクは少なくとも80%が離着陸時に発生している。今回の事故を受けて、航空専門家のチェン・ジャングオ氏(Chen Jianguo)は次のように述べた。
「バードストライクが空の安全にとって大きな脅威であることはよく知られており、エンジンに損傷を与えれば墜落のリスクがある。ただ今回のケースでは、鳥の群れが機首に衝突したため、機体へのリスクが軽減されたと言えるだろう。」
そして、この動画の視聴者からは次のようなコメントが寄せられた。
「クールな動画だけど、鳥たちがかわいそうだ。」
「機体に影響がなくて良かった。」
「なんて衝突なのだろう! まるで完璧なゲームのようだ。」
「鳥がエンジンに吸い込まれなかったことは幸運だった。」
「まるでボウリングのピンが弾け飛んだように見えた。」
「夕飯は鶏のBBQかな。」
ちなみに昨年11月、
オーストラリアの春の終わりごろ、20代の女性が鳥に襲われた。女性はくちばしが眼窩に突き刺さるというトラウマ体験をし、当時の動画をTikTokでシェアしたところ「まるでホラー」「これは悪夢だ」と人々を恐怖に陥れた。
画像は『中华网 「国航飞机撞到鸟群机头可见清晰血迹意外瞬间引热议」』より
(TechinsightJapan編集部 A.C.)