ヨーロッパリーグ(EL)・リーグフェーズ第6節が12日に行われ、AZ(オランダ)は敵地でルドゴレツ(ブルガリア)と対戦した。
ここまで行われたELでは2勝1分2敗とまずまずの成績を残すAZ。8位以内に入って決勝トーナメントへのストレートインを目指すのならば、残る3戦はすべて勝利を掴みたいところだ。
エールディヴィジでは3連勝、公式戦全体で見ても4戦負けなしと悪くない状況のなか、今節はここまで2分3敗と白星から見放されているルドゴレツの本拠地に乗り込む。ELでは2試合ぶりの白星を目指す一戦に向けて、毎熊晟矢は右サイドバックのポジションでスターティングメンバーに入った。
試合の均衡は序盤の14分に破れる。AZは自陣でコーナーキックを跳ね返したところから一気にカウンターへ転じると、前を向いたルベン・ファン・ボメルがドリブルでスペースを前進。斜めの動きでボールを引き出したアーネスト・ポクが左足でシュートを放つと、ここはGKに阻まれたものの、こぼれ球をファン・ボメルが頭で押し込む。AZが先手を取った。
勢いに乗ったAZは続く19分、日本人サイドバックが大仕事をやってのける。右コーナーキックが跳ね返されたボールを回収し、自陣からボールを繋いで攻撃の隙を探ると、中央から運んだヨルディ・クラーシが右サイドへ展開。スフェン・マイナンスは内側のスペースを駆け上がったポクを使い、ダイレクトでマイナスへ折り返すと、待っていたのは毎熊。直前のセットプレーの場面から前線のポジションで“狙っていた”毎熊が、左足で狙い澄ました一撃を沈め、AZがリードを広げる。毎熊にとっては、今夏のAZ加入後、これが嬉しい初ゴールとなった。
前半はこのままAZの2点リードで終了したものの、後半に入るとホームチームが反撃をスタート。60分、敵陣中央で得たフリーキックから、イヴァイロ・チョチェフがヘディングシュートを叩き込んで1点を返すと、続く63分にはまたもセットプレーから、クワドォー・ドゥアーがバックヘッドでゴールネットを揺らす。ルドゴレツがわずか4分間で、2つのフリーキックを有効活用し、試合を振り出しに戻した。
試合はこのままタイムアップ。この結果、AZは公式戦全体で見ると5試合無敗を継続しているが、ELは2戦連続のドローという結果に終わった。一方、ルドゴレツもセットプレーで勢いを見せながらも、ホームでの今大会初白星は逃した。毎熊は88分までプレーした。
次節は2025年1月23日に行われ、AZはローマ(イタリア)と、ルドゴレツはミッティラン(デンマーク)と、ともにホームで対戦する。
【スコア】
ルドゴレツ 2−2 AZ
【得点者】
0−1 14分 ルベン・ファン・ボメル(AZ)
0−2 19分 毎熊晟矢(AZ)
1−2 60分 イヴァイロ・チョチェフ(ルドゴレツ)
2−2 63分 クワドォー・ドゥアー(ルドゴレツ)