兵庫県在住のAさん(女性・70代以上)には、約30年もの間、悔やみ続けていることがある。
それは彼女が三宮に店を出したばかりで、大忙しだったころのこと。
店に向かう電車の中で、疲れのあまり見知らぬ男性にもたれて熟睡してしまって......。
<Aさんからのおたより>
阪神淡路大震災の半年前、神戸三宮に店を出しました。
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当時は午前中に西宮で仕事をして、午後からスタッフと交代する為に店に向かう毎日。寝不足と疲労が溜まっていました。
そんなある日、いつものように三宮に向かう電車で居眠りをしてしまいました。
隣の席の男性にもたれて寝てしまい...
それもあろうことか、私は隣の人にもたれて熟睡してしまっていたのです。
ハッと目が覚めた時、電車内には私とその人の他にはもう誰の姿もなく、私は「すみませんでした」も言わないまま、走るようにして降りてしまいました。
もしかしたら、隣の男性は私のせいで降りるに降りられず、そのまま動かないで居てくださったのかもしれないと、後になって気がつきました。
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約30年が過ぎましたが、ずーと悔やんでおります。
せめてこのコーナーで感謝とお詫びを言わせて頂きたくて、投稿致しました。
30年前の、あの日、あの時、本当にありがとうございました。
そして、あなたの優しさに何も言わず立ち去ってしまった事、本当に申し訳ありませんでした。どうぞお許しください。
覚えていることといえば、黒いワンボックス車で新潟ナンバー、茶髪の若い男性だったということだけです。
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もうすぐ10歳になる息子は、正月に帰省するたびに雪に親しみ、今では雪遊びが大好きになりました。
もう一度あの若いお兄さんに「あの時はありがとう」と伝えたいです。
誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!
名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな誰かに伝えたい「ありがとう」や「ごめんなさい」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。
Jタウンネットでは読者の皆さんの「『ありがとう』と伝えたいエピソード」「『ごめんなさい』を伝えたいエピソード」を募集している。
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