ベンドはこのほど、運営する「スキルアップ研究所」にて「スキルアップを目的とした副業に関する実態調査」を行いました。
■調査背景
近年、終身雇用制度の崩壊と働き方改革の進展により、副業を始める人が増加。特に、本業では得られないスキルや経験を積むため、副業を通じてキャリアアップや独立の準備をする人が増えています。
そこで今回、副業経験者を対象に、スキルアップを目的とした副業の実態と効果について調査を行っています。
■2割以上が、スキルアップを目的とした副業の経験あり
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副業経験がある200人を対象に「スキルアップすることを目的に副業をした経験がありますか?」という質問では、「はい」と回答した人は22.5%でした。
大半の副業経験者がスキルアップを目的とした副業の経験がなく、スキルアップを目的とした副業はまだまだ普及していないと言えます。
■得たスキルは独立・フリーランスに活用したい人が多数
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スキルアップを目的とした副業の経験がある人を対象に「副業で培ったスキルをどのような目的で活かしたいと考えていました(います)か?」と聞くと、「独立・フリーランスとして活かすため」と回答した人が42.2%で最多となりました。
この結果から、副業で得たスキルは独立やフリーランスとしてのキャリア形成に向けた準備として活用したいと考える人が多いことがわかります。
また「独立・フリーランスとして活かすため」「本業で活かすため」と比較すると少ないものの、「転職して転職先で活かすため」という回答も26.7%で、一定の人が転職を想定して取り組んでいることがわかります。
■大半の人が収入面の理由で副業を始めている
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副業の経験がある人を対象に「なぜ副業に取り組んだ・取り組んでいるのです?」と尋ねたところ、「収入を増やすため」と回答した人が87%で最も多い結果となりました。
また4割以上の人が「本業以外にも収入源が欲しいから」と回答しており、収入アップや収入の維持が副業をする圧倒的な理由となっていることがわかります。
つまり、副業は「収入のため」というイメージが強いと言えます。表を見てもわかるように、スキルアップを目的に副業に取り組んでいる人は少ないのが現状となっています。
■課題と展望
今回の調査で、スキルアップを目的とした副業に取り組んでいる人は少ないことがわかりました。
副業=収入というイメージが強く、スキルアップの観点で副業を選ぶ人は少数。興味はあるものの、どの副業が適しているかを理解していない人も多いことが判明しました。
今後、副業=収入という固定観念が薄れ、スキルアップを目指す人々が増えることで、副業は収入源だけでなく、キャリア形成や自己成長の手段として認識され、働き方の多様化に貢献することでしょう。
■調査概要
スキルアップを目的とした副業に関する実態調査
対象者:副業の経験がある人 対象地域:全国 調査方法:インターネット 調査期間:2024年11月6日〜11月12日 回答数:200(男性104、女性91、無回答5) 引用元:https://reskill.gakken.jp/4432
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