【写真】鮮やかに蘇る『ブルーベルベット 4Kリマスター版』フォトギャラリー
美しい田舎町ランバートン。平凡な大学生のジェフリーは、急病で倒れた父を病院に見舞った帰り道、家の近くの草むらで切断された人間の片耳を拾う。父親の友人であるウィリアムズ刑事に耳を届けたときに「この件には、これ以上深入りしないように」と忠告されるが、刑事の娘サンディから「キャバレーの女性歌手ドロシーが関わっているらしい」と聞く。異様な体験に強く魅了されたジェフリーは、真相を追って手がかりを探しにドロシーの留守宅にこっそりと忍び込み、犯罪と暴力、倒錯した愛欲が渦巻くアブノーマルな夜の世界へと迷い込んでいく。
鮮烈なエロスとバイオレンス、深い陶酔へ導くフェティッシュな映像美。本作は、鬼才デヴィッド・リンチ監督が悪夢的センスを開花させ、その名を不動のものとした代表作。好奇心から禁断の扉を開く無垢(むく)な主人公に『ツイン・ピークス』のカイル・マクラクラン、妖艶なイザベラ・ロッセリーニと怪優デニス・ホッパーがゆがんだ退廃を体現する。
60年代のヒット曲「ブルーベルベット」の甘い歌声が誘う戦慄のネオノワール・サスペンスは、米国での1986年の公開時には、アートフィルムとしては異例のヒットを記録。全米映画批評家協会の最優秀作品賞を受賞したほか、アカデミー賞では監督賞にノミネートされるなど各国の映画祭で注目を浴び、まさに”デヴィッド・リンチ”の名を世界にとどろかせた。
『ブルーベルベット 4Kリマスター版』を皮切りに配給事業への参入を決めたのは、映画のヴィンテージTシャツの販売で知られるweber。今後も「独自の視点でセレクトした映画を劇場公開する」とのコメントが寄せられている。2025年には本作を含め2作品の公開を予定している。また、今回の上映時は劇場限定デザインのTシャツを販売することが決定した。
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