チェルシーからのレンタル移籍で今季はエヴァートンでプレーしているアルバニア代表FWアルマンド・ブロヤに再び長期離脱の可能性が浮上している。9日、イギリスメディア『フットボール・ロンドン』が伝えている。
現在23歳のブロヤは2009年にチェルシーの下部組織に加入し、2020年3月のプレミアリーグでトップチームデビューを飾った。2020−21シーズンはフィテッセ(オランダ)、2021−22シーズンはサウサンプトンへのレンタル移籍も経験。2022年7月にチェルシーに復帰し、同年9月には2028年までとなる長期契約を締結した。
しかし、2022年12月に右ひざの前十字じん帯を断裂して手術を受けたことにより、長期離脱。2023年9月に実戦復帰を果たしたものの、本調子を取り戻すことがなかなかできず、昨季後半戦はフルアムにレンタル移籍となったが、8試合の出場でノーゴールに終わった。
昨夏にチェルシーに復帰し、プレシーズンツアーに帯同していたが、最終的には売却される方針となり、一時はイプスウィッチ加入で合意したことも報じられていたが、ブロヤの負傷が影響して破談となった。それでも、移籍市場閉幕間際にエヴァートンに買い取りオプション付きのレンタル移籍で加入していた。
アキレス腱の問題でシーズンを出遅れたブロヤは昨年12月4日のプレミアリーグ第14節のウルヴァーハンプトン戦で移籍後初出場を果たし、ここまでリーグ戦5試合に出場してノーゴールとなっていた。
そんななか、9日に行われたFAカップ3回戦のピーターバラ・ユナイテッド(3部)戦に68分から途中出場したブロヤだったが、81分に相手選手のタックルをかわそうと飛び越えた着地の際に右足を負傷。酸素吸入が必要となるなど、ピッチ上で約7分間治療を受けた後、担架でピッチを後にしていたことから、状態は心配されている。
2−0で勝利したこの試合で急遽暫定指揮官を務めていたU−18チームのレイトン・ベインズ監督は試合後、ブロヤの状態について聞かれると、「明らかにひどい状態に見えた。彼はピッチの反対側に行ってしまったので、病院に行くかなどはわからなかったけど、まだ行っていない。現時点では足の負傷であること以外、どれほどのものかはわからない。病院には運ばれていないので、私は良い兆候だと受け止めている」と語るにとどめた。
右ひざの前十字じん帯を断裂して以降、アキレス腱の問題などもあり、戦線離脱の期間が長くなってしまっていたブロヤが、再び長期離脱となれば、エヴァートン、さらには保有元のチェルシーにも大きな影響を与えることになりそうだ。