京阪電気鉄道は10日、京阪線(京阪本線、鴨東線、中之島線、交野線、宇治線)のダイヤ変更を2025年3月22日に実施すると発表した。淀屋橋・中之島〜萱島間で昼間・夜間時間帯の普通を4両編成主体の運転とするほか、朝夕ラッシュ時も一部列車を除き、区間急行と普通を4両編成で運転する。
今回のダイヤ変更で、昼間時間帯における各列車種別の運転パターンを現行の1時間あたり15分間隔から約12分間隔に。京阪本線と中之島線で運転される普通も、現行の1時間あたり中之島〜枚方市間2本・中之島〜萱島間2本から、中之島〜萱島間のみ1時間あたり5本となり、運転区間を一部変更した上で増発する。昼間時間帯の普通は4両編成を主体とした運転となる。
平日朝のラッシュ時間帯、7〜8時台の下り(大阪方面)を対象に区間急行と普通を増発。京橋駅で7時30分から8時までに到着する下り区間急行・普通を現行の4本(区間急行1本、普通3本)から6本(区間急行3本、普通3本)、8時から8時30分までに到着する下り区間急行・普通を現行の4本(区間急行1本、普通3本)から6本(区間急行1本、普通5本)、8時30分から9時までに到着する下り区間急行・普通を現行の5本(区間急行2本、普通3本)から6本(区間急行3本、普通3本)に増やす。
平日夕方も17〜18時台の上り(京都方面)を対象に、区間急行と普通を合計5本(京橋駅発車本数)増発する。朝夕ラッシュ時間帯の区間急行と普通は4両編成での運転(一部列車を除く)となるが、増発することで輸送力確保と混雑緩和を図るとしている。
その他、京都方面で大学生の通学時間帯に混雑緩和を図るべく、平日朝の8時台に出町柳行の快速急行と普通を各1本増発。平日夕方も、大学生の帰宅時間帯(16〜18時台)に出町柳駅始発の快速急行1本を増発するほか、出町柳発淀行の急行1本を淀屋橋行とし、運転区間を延長する。枚方市駅を16〜17時台に発車する準急3本を快速急行に変更するとのこと。現在、出町柳駅を17時55分に発車している下り「ライナー」は、出町柳駅の発車時刻を18時6分に変更する。
平日朝の守口市駅において、混雑緩和(とくに土居〜野江間)と大阪方面の所要時間短縮(大和田〜守口市間の各駅から乗車)を目的に、下り急行・準急(淀屋橋行または中之島行)の停車時間帯を拡大。現在、守口市駅7時17分発(急行)から同駅8時39分発(準急)までの間に運転される通勤準急・通勤快急は通過しているが、ダイヤ変更後は守口市駅7時42分発(準急)から同駅8時33分発(準急)までの間を通勤準急・通勤快急の通過時間帯とする。
京阪本線の初発・最終列車に変更はないが、中之島駅からの最終列車を現行の普通から種別変更するとともに、発車時刻を4分繰り下げ、同駅23時54分発にするとのこと。他にも利用状況等に応じて列車の運転本数、運転区間、列車種別、発着時刻など見直す列車がある。(MN 鉄道ニュース編集部)