昨年末に女性とのトラブルが報じられた国民的スターの中居正広(52)。年明けより、各局は番組の差し替えや出演シーンのカットなどの対応に追われている。
発端となった昨年12月19日発売の『女性セブン』によると、一昨年に中居と女性が2人きりの状況下でトラブルが発生し、後日、中居が解決金として約9000万円を支払ったとされている。さらに、同月26日と1月7日には『週刊文春』が詳報を伝えた。
詳細は伏せられていたが、中居側は、代理人を通して文春の取材に応じて、すでに解決済みであるとしながらもトラブルが起こったことは事実であると認めた。一方で、守秘義務を理由に具体的な説明は避けている。
中居本人は12月27日、有料会員サイトに《このたびは、大変ご迷惑をおかけしております。申し訳ございません》との謝罪文を掲載。《今向き合わなければならないことを真摯に、懸命に取り組んでおります》とコメントした。
しかし、守秘義務により、トラブルの詳細は誰の口からも語られないまま、年明けから中居はテレビから“消える”という苦境に陥っている。
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1月7日に放送された『ザ!世界仰天ニュース 4時間SP』(日本テレビ系)は、中居の登場シーンを全面カットする形に急遽放送内容を変更。10日放送予定だった『中居正広の金曜日のスマイルたちへ 新春SP』(TBS系)と11日放送予定だった『中居正広の土曜日な会』(テレビ朝日系)はそれぞれ別番組に差し替えに。12日に放送予定だった『だれかtoなかい』(フジテレビ系)については8日、《1月12日の放送から当面の間休止とする》と発表がなされた。また、13日に放送予定の東野幸治(57)、ヒロミ(59)とともに中居がMCを務める『THE MC3』(TBS系)も差し替えとなった。
「中居さんをCMに起用していたソフトバンク、タイミーはすでに公式サイトなどからCM動画を削除するなどの措置を取っています。また、7日に放送された『仰天ニュース』では番組中盤で、企業がCM放送を自粛した際など、枠に空きが出た際に使われるACジャパンのCMが流れてネットを騒然とさせました。視聴率が高くスポンサーが出稿したがる年始の特番では異例中の異例と言えるでしょう」(スポーツ紙記者)
1月9日には、自身のホームページで「トラブルがあったことは事実」と認め、「すべて私の至らなさによるもの。皆々様に心よりおわびする」と謝罪するコメントを発表した中居。しかし、それでも事態は治らないようだ。コメント発表を受け、テレビ朝日は放送している情報番組 『中居正広の土曜な会』について“当面の間休止”すると、スポーツ紙の取材に明かしていた。
巨額のお金を支払い、トラブルそのものは解決したはずの中居だが、手詰まりの状態に立たされている。そこで、「謝罪のプロ」こと危機管理コミュニケーション専門家の増沢隆太氏に、中居の初動対応を解説してもらった。
「結局、この問題で中居さんが対応できることは、もうほとんどないと思います。すでに巨額の解決金で示談が成立して“解決済み”となっている上、双方の守秘義務によって弁解も釈明もできません。代理人もメディアの取材に対して、答えられる範囲で可能な限り丁寧に回答している印象なので、中居さんの対応は、今できる範囲の中ではかなり誠実な対応と言っていいと思います。
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自分が救われたいがために弁解をしてしまえば合意を台無しにしてしまうので、今できることはほとんどないということです。その中で“できること”が今の中居さんの対応そのもので、正直、あれで“いっぱい”だと思います」
9日のコメントでも、中居は「解決に至っては、相手さまのご提案に対して真摯に向き合い、対応してきたつもりです」と綴っている。
とはいえ、すでに示談している事件でできる精一杯の対応を取っているからといって、事態が収束するかというと、「それはまた別の話」だという。
「“誠実”というのは、あくまでも“今できる範囲で”のことであって、この内容を誠実と受け止める人はあまりいないと思います。内容的には何の説明にもなっていないので、何も言っていないのと同じですからね。
ご本人が少しでも批判を防ぐために言いたいこともあるかもしれませんが、それは相手が許さないでしょうし、弁護士を通して相手に『この話をしていいか』などの交渉が今からできるとも思えません。結局、今できることはないだろうと思います。そのギャップが今の問題です」
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今後、中居がテレビに復帰するために取れる対応は何かあるのだろうか。
「1番大きいのはご本人の意思だと思います。なんとか芸能界に“もう1回戻ってやる”という強い意欲があるかどうかです。ご本人がその強い意思を持って戦えばなんとか繋がるかもしれませんが、本人が『もういいや』と思ったらそこで終わりです」
とはいえ、仮に強い意思があったとしても、復帰への道は容易ではないという。
「現実問題としてすごく難しいと思います。中居さんの立ち位置は、今はある意味タレントです。タレントさんというのは、広く浅く支持を受けているので、替えがいくらでもきいてしまう存在です。
逆に、アーティストなどは狭く深く支持を得ていて替えがききにくい。だから、かつて不倫が報じられたベッキーさんは今も以前のポジションは取り戻せない一方で、相手の川谷絵音さんはすぐに完全復帰をしています。これは完全にタレントとアーティストの違いです。中居さんはタレント的な立ち位置の方なので、正直なところ、元の位置に戻るのは相当難しいだろうなと思います」
“国民的MC”とまで称された中居の人気ゆえに、復帰の道は険しいという。
「過去にスキャンダルが報じられた香川照之さんやピエール瀧さんなども歌舞伎やミュージシャン、映画俳優としてアーティスト的な側面を持っているので、国民的な人気はもう出ないと思いますが、それぞれのフィールドで復帰して活躍できています。逆に、フワちゃんのような何となくの雰囲気で人気だった場合、1番ダメージに弱く、回復する方法はほぼありません。
中居さんの場合、スポーツ解説などの専門性もありますが、それが特筆して解説が上手いとかユニークな視点があるというところで需要があったのか、または中居さんの人気によるものなのかでも今後は変わってくると思います。替えがきかない、中居さんだけに特化したものがあれば、時間が経てば戻れる可能性もあるかもしれません」
中居が芸能界にとどまることを望んでいるかすら、今は知る術もない。
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