「目標だった」ハイパーカーに到達。プロトン・ポルシェ加入のバローネはコルベットワークスとの二刀流

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2025年02月08日 12:00  AUTOSPORT web

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ニコ・バローネのドライブで、デイトナ・インターナショナル・スピードウェイを走る4号車シボレー・コルベットZ06 GT3.R(コルベット・レーシング・バイ・プラット・ミラー・モータースポーツ) 2025年IMSA開幕戦デイトナ24時間
 ニコ・バローネは、今季2025年にプロトン・コンペティションからトップクラスのプロトタイプカーレースに出場することが決まったことを受けて、WEC世界耐久選手権ハイパーカークラスのシートは長い間、目標にしていたものだったと語った。

 コルベット・ブランドのファクトリードライバーであるバローネは先月、ニコ・ピノとニール・ジャニとともに、ドイツメーカーのカスタマーチームであるプロトンが走らせる99号車ポルシェ963のラインアップに名を連ねた。これによりスポーツカーの世界選手権から1年離れた後、フルタイムドライバーとしてWECに復帰することとなった。

 GT、LMP3、LMP2を経て、ベン・キーティング、ニッキー・キャツバーグとともにコルベット・レーシングでWECの2023 GTEアマクラスのタイトルを獲得するなど耐久レースの階段を登ってきたバローネは、ついに完全な栄誉を争える位置にいるという“目標”を達成できたことを嬉しく思っていると語った。

「正直に言って、とてもハッピーだ!」とSportscar365に語ったアルゼンチン出身の24歳。「僕は長い間、WECのトップクラスに入るために努力してきた」

「それはつねに目標だった。人生で何をするにしてもトップになりたい。いつもそうなるとは限らないが、自分のパフォーマンスと自分の能力を発揮できるよう、僕はつねに最善を尽くしている」

「2025年シーズンに向けて、すべてがうまくいったのは幸運だった」

「(トップクラスで戦えることに)とても興奮している。僕はGT、LMP3、LMP2など他のすべてのレースに出場してきた。だからプロトンと一緒に、ポルシェでハイパーカークラスに到達できたのは特別なことなんだ」

 バローネは、プロトンのチームオーナーであるクリスチャン・リードとの親密な関係が、99号車ポルシェのシートを得るうえで重要な役割を果たしたと述べた。このアルゼンチン人ドライバーは2023年のAsLMSアジアン・ル・マン・シリーズで、リードの息子ジョナスとチームを組んでいた。

■北米シリーズIMSAでは引き続き『シボレー・コルベット』をドライブ

 彼はまた、昨年プロトンのフルシーズンドライバーであるジャンマリア・ブルーニのチームメイトとして、同チームがIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権で走らせる5号車ポルシェ963のドライバーに決まる寸前までいったことを明かした。

「昨年、それは突然やってきた」と彼は語った。「彼らと僕はいつも本当に近くにいたため、参戦のチャンスは近いところにあったと思う。彼らのクルマに乗る方法を見つけようとしていたが、なかなか実現しなかった。しかし、最後の最後にチャンスが巡ってきた。(99号車の)シートが空いたんだ」

「クリスチャン・リードと彼の息子ジョナスとは長い間、良い関係を築いてきた。本当に親しい間柄だ。彼が僕にハイパーカーに乗れるチャンスがあることを話してくれたので、僕は迷いなくその話に乗った」

「その後、僕たちはロア(IMSAのデイトナ公式テスト)前の水曜日にデイトナで契約を結び、その日からシート合わせを始めた」

「実は2024年にもIMSAのラグナ・セカ戦で963をドライブするチャンスがあったが、コルベットとの契約があったのでそれはできなかった」と続けたバローネ。

「今年はすべてがうまくいき、プロトンと一緒に仕事ができるようになった。だから、とても興奮しているよ!」

 バローネは、ウェザーテック選手権のシリーズ戦のうち、デイトナ24時間やセブリング12時間、プチ・ル・マンなど計5つの長距離レースイベントで構成されているIMSAミシュラン・エンデュランス・カップでのコルベットとのコミットは、プロトンとの契約に何の問題もなかったと付け加えた。

 彼は先月末、シーズン開幕戦のデイトナでキャツバーグ、トミー・ミルナーとともに24時間レースを戦った。今後もコルベット・レーシング・バイ・プラット・ミラー・モータースポーツの4号車シボレー・コルベットZ06 GT3.Rで、来月行われる第2戦セブリングと10月にロード・アトランタで行われる10時間レース(プチ・ル・マン)に出場する予定だ。

「契約上、他のチャンピオンシップで(ともにGMグループの)キャデラックやコルベットを相手にレースをしてはいけない条項はない」と彼は説明した。

「IMSAでは今年3つのロングレースにしか出ないため、(WECにフル参戦することは)問題にならない。プロトンでハイパーカークラスに出場するチャンスが開かれた。僕にとって本当に素晴らしいカレンダーだ」

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