「体作りっていうところを特にウエイトトレーニングとか、体重増加のところを特に重点的に取り組んだかなと思います」。
ロッテの高卒2年目・早坂響は、プロ初めてのシーズンオフの期間、体づくりに励んだ。
プロ入りから取り組んでいる体づくりで体重は昨年5月8日の取材時点で76.5キロ、9月19日の取材時点で78.5キロで、この時「(体重が)80キロまでいけたらいいかなと思います」と話していたが、「今は81キロまで増えて目標はとりあえず今達成して、あとここから増え増やしていけたらいいなと思っています」と目標体重をクリアした。
プロ1年目の昨季は体づくりをしながら、7月4日に一軍の本拠地・ZOZOマリンスタジアムで行われた巨人との二軍戦で公式戦デビューを飾ると、ファームで7試合に登板。
「このキャンプの入りもそうですけど、去年はもう最初わからないことだらけで、周りがどういう風にしているのかなとか見ながらやってたんですけど、今は1年間やって、自分のやるべきことにしっかり取り組めるようになったかなっていうところは、1年やって成長できたところかなっていう風に思います」。
2年目の春季キャンプは「自分に集中して、自分の課題にも取り組めているかなと思います。具体的にフォームのところで、並進運動の練習をよくしていこうとやっているところです」と自身の課題と向き合い、全体練習後も“並進運動”の練習を室内練習場で長い時間行っている。
投球面でいえば、最速151キロのストレートが持ち味のひとつだが、昨季はZOZOマリンスタジアムで行われた秋季練習で、そのストレートで和田康士朗のバットをへし折った。「自分の良さでもあると思いますし、これから伸ばしていきたいところなんで、満足せずにこれからもっと良くしていけたらいいなっていうところです」。ストレートの最速は高校時代と変わっていないが、「アベレージは上がってきましたね」とのことだ。
昨季練習していたカーブとフォークについても「フォークは去年からちょこちょこ投げ始められてて、カーブはこのオフシーズン練習して、今シーズンから使っていけたらいいなって思っています」と話した。変化球の中で一番自信をもっているスライダーに関しては「ある程度同じような水準で練習できているかなと思います」と自信を見せた。
昨季はファームでZOZOマリンスタジアムのマウンドに上がったが、今季は一軍のZOZOマリンスタジアムで登板したい思いは強い。「キャンプ入って、こうやっていろんな方々に見られている中でやってるっていうのもあって、そういう中でもっと人数多いと思うんで、やっていけたらいいなっていう風に思いました」。
「ファームだと外野入ってなかったので。あの人数でもワーっと思っていたので、さらに人が入ると思ったら、どんな風な景色なんだろうというのは気になりますね」。一軍のZOZOマリンスタジアムで今季投げることを目標に、さらに成長していく。
取材・文=岩下雄太