※イメージです「えっ、キャベツ1玉498円!?」最近の野菜価格高騰に、目を疑う毎日。「少しずつ大切に使おう」と冷蔵庫に眠らせたはずが、気付けば萎れた野菜を手にため息をつくことも。
高値で買った野菜を無駄にしたくない――。そんな切実な願いを叶えてくれるかもしれない救世主が、実は100均にありました。
今回は、ダイソーの「鮮度保持ストックバッグ」の実力を徹底検証。本当に野菜は長持ちするのか、実験してみました!
◆鮮度保持バッグの実力、検証してみました!
今回試したのは、ダイソーの「鮮度保持ストックバッグ」。袋タイプやジッパー付きタイプなどがあり、枚数は異なりますが、いずれも110円(税込)とお手頃価格です。
実験では、ジッパー付きタイプのストックバッグを使い、特に傷みやすいブロッコリーとサニーレタスで比較しました。
◆傷みやすいブロッコリーとサニーレタスで実験
野菜の個体差をなくすため、同じ野菜を半分に分け、それぞれ以下の方法で保存しました。
・ブロッコリー:1個を半分に切り、一方はスーパーのポリ袋、もう一方は鮮度保持ストックバッグに入れて冷蔵保存。
・サニーレタス:葉1枚ずつをそれぞれの袋に分けて保存。
◆1週間後の結果は?
ブロッコリー
通常のポリ袋に入れたブロッコリーは、1週間後には黄色く変色しているところがぽつぽつ……。一方、鮮度保持ストックバッグに入れたほうは、購入時とほぼ変わらない緑色!
つぼみ部分の瑞々しさも保たれ、茎の切り口の変色もほとんど見られません。
サニーレタス
ポリ袋で保存したサニーレタスは、ところどころ赤く変色し、葉の端がしおれ始めていました。でも、鮮度保持ストックバッグのほうはみずみずしさキープ! 変色もほとんどなく、葉にハリがあります。
◆鮮度保持バッグで野菜が長持ちする理由
正直、最初は「100均の袋でそんなに違いはないのでは?」と疑っていました。ところが、はっきりと効果が現れたことに、びっくり。
何度もブロッコリーを黄色くさせてしまった経験のある筆者にとって、この商品をこれからも使ってみよう、と思う結果となりました。
それでは、なぜ鮮度保持ストックバッグに入れると野菜が長持ちするのでしょうか? それは、野菜が出すエチレンガスが関係します。
エチレンガスは野菜や果物が生成する植物ホルモンの一種で、熟成を促す働きを持っています。でも一方で、保存環境によっては野菜の劣化や腐敗を早める原因に……。
この鮮度保持ストックバッグはそのエチレンガスを吸収し、野菜の劣化を遅らせる働きをしてくれます。
「リンゴと野菜を一緒に保管すると野菜が早く傷む」と聞いたことがある人も多いのではないでしょうか?
それも、実はエチレンガスのしわざ。リンゴはエチレンガスをたくさん放出するので、一緒に野菜を保存すると傷みが早まってしまうというわけです。
◆こんな野菜におすすめ!
エチレンガスの影響を受けやすい野菜には、以下のようなものがあります。
・葉物野菜(レタス類、ほうれん草、小松菜、キャベツ、白菜など)
・茎物野菜(ブロッコリー、アスパラガス、カリフラワーなど)
・その他(きゅうり など)
これらの野菜は非常に傷みやすいものの、鮮度保持ストックバッグを使えば、通常より長持ちさせることができます!
◆繰り返し使えるのもうれしい
今回の実験で、ダイソーの「鮮度保持ストックバッグ」の効果をしっかり実感しました。
このバッグのメリットとしては、
・価格が手頃(110円)
・繰り返し使えてエコ
・野菜の保存期間を延ばせる
ことが挙げられます。
野菜の値段が高騰している今だからこそ、買ってきた野菜をムダにせず、賢く保存したいですよね! もし、野菜の萎れや変色、腐敗に悩んでいるなら、試してみる価値があると思います。
<文・撮影/栗山佳子>
【栗山佳子】
損害保険会社で情報誌の編集に携わったのち、生活情報誌、住宅情報誌の編集を経てフリーランスに。現在はライターとして、ライフスタイルやスマホ関連の記事を中心に執筆中