GAINERでGT300フル参戦の大木一輝がルーキーイヤーに意気込み「自分のポテンシャルを出し切りたい」

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2025年02月10日 12:20  AUTOSPORT web

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2025スーパーGT GT300富士合同テスト 大木一輝(GAINER TANAX Z)
 2025年のスーパーGT GT300クラスにGAINERからフル参戦することになった大木一輝。2月6〜7日に富士スピードウェイで行われたGTエントラント協会主催のGT300合同テストの現場で、今季への抱負を聞いた。

 大木は2001年愛知県出身。9歳からレース活動を始め、カートからスーパーFJ、フォーミュラ・リージョナル・ジャパニーズ・チャンピオンシップ、スーパー耐久シリーズなどを戦ってきた。

 2023年シーズンからはTEAM IMPULでスーパー耐久に参戦する一方で、大学卒業後はインパル世田谷ショールームで働き始めた大木。昨年はスーパーGTや全日本スーパーフォーミュラ選手権のレースでTEAM IMPULに帯同し、スタッフとしてもチームをサポートした。

 その大木は、安田裕信が手掛ける『HIROTEX RACING』に所属しており、今回のGT300フル参戦はGAINERとの関係がある安田がきっかけになったという。

 GAINER加入について大木は「昨年の10月ごろ、安田さんから『GAINERでルーキーテストを受けないか?』というお誘いをいただきました。その後に岡山国際サーキットでルーキーテストを行い、スーパーGT最終戦(第5戦鈴鹿)に第3ドライバーとして登録されたことが始まりです」と経緯を語った。

「最終戦の時点では『あくまで第3ドライバー登録まで』ということで、来年に向けてなどのお話はありませんでした。ですが、今年は第2ドライバーとしてGAINERさんが起用してくださることになりました」

 ただ、ルーキーテストはニッサンGT-RニスモGT3での走行、昨年のスーパーGT最終戦では公式練習に出走したものの、赤旗の影響でタイム計測できずにいたため、大木にとっては今回の合同テストがGAINER TANAX Zの実質初乗りとなった。

 その大木に走行の感想を聞くと「攻めて走行したのは今日が初めてだったんですけど、すっごく楽しかったです! 第一印象としては本当に『嬉しい』『楽しい』のひと言ですね」と目を輝かせる。

「ボディ自体は量産車のものなので、スーパー耐久でのZ GT4と似ているのかなと思っていましたが、全然違いますね。スイッチ類はほぼ同じなので使いやすさはすごくありますけど、エンジンや足まわりが異なるので、まるで違うクルマでした」

 GAINER TANAX Zはチームが独自開発したGTA-GT300規定車両として昨年デビューしたマシン。今季もシーズン中にさまざまな開発作業が行われることになるはずだが、大木はインパルでの経験を踏まえたうえで「僕にとっても勉強になると思うので、楽しみのひとつです」と捉えている。

 また、パートナーの富田竜一郎とは「レース以外でもご飯に連れていってもらっています。いろいろと教えてくださいますし、本当に優しい先輩です」とすでに関係はバッチリの様子。頼れる先輩とともに、スーパーGTフル参戦初年度は結果と印象に残る走りをしたいと続ける。

「もちろん優勝することが目標になりますけど、まずは自分のポテンシャルをしっかりと出し切りたいですね。HIROTEX RACINGの先輩である大草(りき)選手が初年度から活躍していたので『ルーキーだけどコイツ速ぇな』と思われるような、ガツガツした走りをしたいです!」

 インタビューでは若手のキラキラさとインパル仕込みの礼儀正しさを感じさせた大木。ほぼ初ドライブとなった富士でのGT300合同テストでも安定してGAINER TANAX Zを走らせており、ルーキーながら侮れない活躍をしそうだ。

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