
【写真】ティモシー・シャラメに東京が熱狂! 映画『名もなき者』東京でのレッドカーペットイベントの様子
本作は、アカデミー賞ノミネート監督であり、『ウォーク・ザ・ライン/君につづく道』『フォードvsフェラーリ』の名匠ジェームズ・マンゴールドの最新作。ロック界の最重要アーティストであり、今なお現役ミュージシャンとして舞台に立ち続ける“生きる伝説”ボブ・ディランの青春時代を描く。ディラン本人も製作に協力し、シャラメがプロデューサーとしても参加する。
本年度の賞レース戦線をにぎわし続けている本作は、先日の第97回アカデミー賞(R)ノミネート発表において、最高賞となる作品賞をはじめ、監督賞、主演男優賞、助演男優賞、助演女優賞、脚色賞、音響賞、衣裳デザイン賞の8部門にノミネートを果たした。
このたび、本作でボブ・ディラン役を熱演した主演のティモシー・シャラメが来日。2023年に主演作『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』のプロモーションで初めて日本に訪れて以来、約1年半ぶり2回目の来日。LA・NY・ロンドン・パリ・ローマなど世界各国を沸かせてきた本作のワールドプロモーションツアーが「SPECIAL RED CARPET EVENT in TOKYO」でクライマックスを迎えた。
会場は、大規模な映画レッドカーペットイベント初開催となる東京・麻布台ヒルズ。時代の最先端をいくアーティスティックなデザインと、生命力豊かなしつらえも目を引く中央広場を舞台に、まさしくボブ・ディランがそうであったように本作&ティモシーがエンターテインメントの歴史に新たな1ページを刻んだ。
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ぎっしりと埋め尽くされたファンの前に立つと、シャラメは満面の笑みを浮かべながら、一人ひとりに心を込めたファンサービスを展開。セルフィーに応じ、サインを書き、温かな交流を楽しむ姿に、会場の熱気は最高潮に達しました。限られた時間の中で、ファンとの特別なひとときを惜しみなく共有したシャラメ。その姿に、会場は夢のような時間が流れた。
そして、軽々とステージへとよじ登ると、シャラメはファンを見渡しながら感無量の表情を浮かべ、「今日はありがとうございます。日本に戻ってこられて、本当に嬉しいです」と感謝の言葉を述べた。さらに、「今、ファンの方々とお会いして、以前別の作品のプレミアでお目にかかった方がいらっしゃったことを思い出しました。時間を割いて来てくださってありがとうございます。そして、この映画もぜひご覧いただきたいです」と続け、熱い思いを語った。
ボブ・ディランについては、「彼は私にとって非常に大きな存在であり、アメリカの素晴らしいアーティストの一人です。しかし、アメリカ人にとってだけでなく、日本にも多くのファンがいることを、5年半にわたるリサーチの中で知りました。1970年代には日本全国でコンサートを行い、彼の最高のレコードのいくつかが日本で録音されたこともあり、その歴史的な背景を知ると、さらにこの映画を楽しんでいただけるのではないかと思います」と、日本とボブ・ディランの深いつながりにも触れた。
ステージ上に飾られたギブソンのギターを目にして「美しいギターですよね」とつぶやくシャラメ。最後にファンへのメッセージを求められると、静かに想いを込めて「この作品を通して、本当に自分の人生を変えてくれたアーティストと出会いました。それこそが、この映画を作る上でのかけがえのない経験でもありました」と語った。続けて、「ボブ・ディランという存在が、自分にどれほど大きな影響を与えたのかは、言葉では言い尽くせません。同じように、共演者であるエドワード・ノートンやモニカ・バルバロたちも、それぞれのキャラクターを演じる中で、ディランの持つスピリットに触れ、心を動かされていたと思います。その結果、この作品は独自の魂を持つ、唯一無二の映画となりました。ぜひ劇場でじっくりと時間をかけてご覧いただきたい、そう思える作品に仕上がったと自負しています」と強い想いをにじませた。
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映画『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』は、2月28日より全国公開。