2月6〜7日、静岡県の富士スピードウェイで行われたGTエントラント協会主催のGT300合同テストには、今シーズンのスーパーGTに臨むチームを中心に18台が走行したが、そのうちの1台は異色の存在だった。2021年までGT300クラスで活躍していたTOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GTだ。2024年にSUGOで行われたGTエントラント協会テスト以来の走行だったが、今回はどんな目的があったのだろうか。
2021年までaprが走らせていたTOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GTは、2022年からGR86 GTにその座を譲ってからは、30号車を支えてきたカローラ三重の本社店舗で展示されていた。そんな一台にひさびさに火が入ったのが、2024年7月にスポーツランドSUGOで行われたGTエントラント協会主催のテスト。この時は、ヨコハマの市販タイヤであるA005を履き、永井秀貴と小山美姫がドライブ。GT300規定車両を体験していた。
そのSUGOでの走行から約7ヶ月。ひさびさに登場したTOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GTは、ふたたびカーナンバー300をつけ、30号車、31号車と並んで富士スピードウェイに姿をみせた。車体にはヨコハマのロゴがそのまま貼られていたが、履いているタイヤのサイドウォールにはミシュランのロゴ。隣のピットでは30号車が今季使用するミシュランを履いており、一見すると2台での開発をしているようにすら見受けられた。