金融機関はお客様の大切なお金と個人情報を扱っているため、閉鎖的な世界です。そのためなのか、金融機関に身を置く人たちは、異様に社内恋愛が多いといいます。今回は、金融機関に勤めている友人たちから聞いた、金融機関ならではの恋愛事情を暴露します。
◆“同期同士”で励まし合ううちに…
銀行、信金、公庫など、金融機関にはさまざまな種類がありますが、共通していることは「同期同士の繋がりが濃い」ということ。
勤務先によってまちまちですが、新入社員研修を数ヶ月間にわたって行うため、その中で仲良くなるというケースも珍しくありません。
しかも研修施設で男女合同の合宿があったり、入社から3年程度までは定期的にフォロー研修で顔を合わせますから、同期の仲間として励まし合いながら厳しい研修を乗り越えようとしていくうちに、気が付けば恋に落ちている……というのも納得です。地方銀行に勤めている友人の話によると、50名の同期のうち、4組もカップルが誕生し、そのままゴールインしたそうです。
◆“同じ支店内”で協力していくうちに…
同期に限らず、配属先の支店内で恋愛ムードに発展するのはよくある話ということです。都市銀行に勤めていた知人の奥様は、もともとは同じお店に配属された後輩だったとのこと。
その銀行では、外回りの男性営業マンが女性窓口行員とタッグを組んで業務を遂行していくため、協力して仕事をしていくうちに自然と……なんてこともあるそう。知人は奥様に一目惚れしたそうで、仕事の合間合間に猛アタック。アフターファイブの時間も積極的にアピールした結果、ゴールインできたそう。
銀行の規模感にもよりますが、1つの支店に10〜20人が配属され、数年間一緒に働いていくうちに、ただの同僚だと思っていたのにいつのまにか恋心が芽生える、ということもあるのでしょう。
◆古い価値観が根強く残る
同期入社、配属先の支店といったように社内や職場恋愛に発展しやすい金融機関では、運命の相手に出会えるかどうかも気になるところです。男女平等の社会とは言いますが、金融機関では“一昔前の価値観”が物差しになっていることもしばしば。たとえば、外回りの営業マンは男性、窓口応対するのは女性としているところもまだまだあります。
窓口は「会社の顔」ですが、ある金融機関では女性社員を採用するうえで、容姿や家柄まで見ていたなんて話も……。もしかすると、「将来の嫁候補」として結婚する可能性を考慮して書類選考しているケースもあるのかもしれません。
<取材・文/宇野源一>
【宇野源一】
埼玉県在住の兼業ライター。大学卒業後、大手日系自動車ディーラーに就職。その後、金融業界の業務・教育支援を行う会社に転職し、法人営業に従事しながら、2級ファイナンシャル・プランニング技能士、AFP資格を取得。X(旧Twitter):@gengen801