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バレンタインデーを前に、X(旧Twitter)では「ブラックサンダーのバレンタインの広告がシンプルにすごいwwww」と、再び話題になりました。
「ブラックサンダー 一目で義理とわかるチョコ」と書かれたこの広告は、かつて東京メトロ丸ノ内線新宿駅、地下通路メトロプロムナードに掲載されたものです。
「こう言うの大好きでーす」
「ブラックサンダーさん側が自分から言ってるから 良いんだよな。義理だとしてもブラックサンダー貰ったらテンション上がるけどな」
「この広告つくった人も、OK出した有楽製菓も、どっちもすごいや」
「通に美味いからこそ、この自虐ネタが許されている感があるw」
「義理なのに貰って嬉しくない人がいないチョコ」
「分かり易すぎて狼狽える」
「気を持たせることのない潔さ」
この投稿に寄せられたコメントを見ても、みなさんに高評価のキャッチコピーですが、有楽製菓の担当者によると、実はこれ「ブラックサンダーが初めてバレンタインイベントを実施した2013年の広告です」とのこと。なんと、もう10年以上前のことなんだそう!
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実は、バレンタインにおけるブラックサンダーの存在にも、この10年でいろいろな変化があったようで……昨今の詳細について伺ってみました。
義理から自分用へ、バレンタインの遍歴
ーー印象的なキャッチコピーですよね
「これは初めてバレンタインイベントを実施した2013年のコピーです。このコピーに関しては、企画に関わる社内外のチームにて制作・選定を行いました。その後もほぼ毎年、バレンタインイベントを行っております」
ーー最近「義理チョコ」が減少中と聞きますが、何か変化を感じますか?
「前述のコピーは『ブラックサンダーは本命ではないけれど、義理チョコとして気軽に誰かとコミュニケーションをとってほしい』という想いが込められていました。2020年まで、義理チョコ文化を応援する活動を行ってまいりましたが、徐々にバレンタインに対する世間の風潮に変化が現れ、義理チョコの在り方が変わってきたように思います」
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ーーブラックサンダーが「義理」という言葉を外したんですね
「まさにそうです。2021年のバレンタインからは『自由に楽しむバレンタイン』を提唱。本命や義理にとらわれず、いろいろな形でバレンタインを楽しめばいいじゃないというテーマに進化しております」
ーー時流の変化に対応しているんですね。ちなみに2025年は?
「今年はブラックサンダー発売30周年を迎えました。その企画の1つとして、『ワックワクが、ザックザク。』がテーマです。弊社がバレンタインイベントを行う根底には、ブラックサンダーのユニークな世界観やザクザク食感によって、ちょっと気分がアガッたらいいな、ちょっとでも楽しい気持ちになってほしいという思いがあります」
ーーなるほど、気分がアガるというのはいいですね!そういえば、ここ数年「義理」ではなく「本命」のブラックサンダーもありますよね?
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「生ブラックサンダーですね。実は2015年からバレンタイン時期に不定期で発売してきた特別商品なのです。通常のブラックサンダーと異なり、手作業の部分も多くなかなかお手元に届くことが無く、完売してしまうこともございます。2025年の『生ブラックサンダー 至高の三重奏』は、1月18日より有楽製菓直営店で販売中です。また、2月10日〜14日にバレンタインイベント会場にて数量限定で販売いたします」
完売続きの生ブラックサンダーを実食!
チョコレート好きとしてはどうしても食べてみたかった「生ブラックサンダー 至高の三重奏」を、ついに取り寄せてみました。到着した箱を開封してびっくり!
ゴールドの箔押しで「生ブラックサンダー」と書かれたパッケージが現れました。パッケージの色合いも落ち着いたブラウンと、シックで大人仕様です。原材料の部分を見ると「ベルギー産チョコレート」と書かれており、本気度が伝わってきます。早速味わってみると……。
チョコレートのなんとも濃厚で滑らかな口溶けよ!肝心のブラックサンダー感は……?!と思ったところで、楽しいザクザク食感がやってきて、そこはかとなくブラックサンダーを感じる。でも味わいは、駄菓子感ゼロ。甘ったるすぎず、苦すぎず、絶妙なバランスで自分用でも、もらっても嬉しいチョコレートでした。
令和のバレンタインは家族へ贈るがトップ!「義理」から「感謝」の時代へ
話題に上がった義理チョコだが、現在のバレンタイン事情がどうなっているのか調べてみた。ZWEI「ツヴァイ婚活研究所」が、全国の20代〜30代の独身男女538名に対して行った「バレンタインデー意識調査2025」によると、バレンタインデーへの意識変化を感じる結果に。
アンケートによると、女性が今年のバレンタインに贈る相手として最も多かったのは「家族」(37.9%)、次に多かったのは「予定なし」(35.7%)で、義理チョコを贈るという習慣はなくなりつつあることを実感する結果に。
とはいえ、この意識調査によると、男性側は圧倒的に「チョコレートをもらいたい!」ようです。ここは令和でも変わっていないようですね。
本命チョコの予算については、3000円前後の回答が半数以上でした。大切な人へのチョコレートは、少し高価なものを選ぶ傾向にあるようです。
令和時代のバレンタインは、「感謝を贈る日」「身近な人との絆を深める日」へと変化。男性諸君、義理チョコがもらえなくても悲しむ必要はなし、です。
(まいどなニュース/Lmaga.jpニュース特約・東寺 月子)