衆院憲法審査会の幹事懇談会に臨む枝野幸男会長(中央奥)ら=13日午後、国会内 衆院憲法審査会は13日の幹事懇談会で、2025年度予算案が衆院を通過し次第、審査会の議論をスタートすることを決めた。初の審査会は早ければ来月6日と想定しており、初回以降2カ月間、原則として毎週開催する。初回は自民党が創設を主張する緊急事態条項に盛られた「選挙困難事態」がテーマとなる。
幹事懇では2回目以降のテーマも決め、(1)参院の緊急集会の「射程」(2)臨時国会の召集期限(3)衆院解散権の制限(4)放送・ネットCM(5)フェイクニュース対策(6)広報協議会のイメージ―を選定した。(6)に関する協議のみ幹事懇で行い、他は審査会で順に議論する。
与野党が数週間後の憲法審まで日程やテーマを申し合わせるのは異例。幹事懇後、枝野幸男会長(立憲民主党)は記者団に「(各党各会派には)合意形成が可能かを見極められるような、建設的な議論をしてほしい」と語った。