メルセデスAMG、旗艦『GTクーペ』にPHEV初採用の“GT63S Eパフォーマンス”を追加

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2025年02月14日 18:20  AUTOSPORT web

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現行で2代目となる『GTクーペ』に、F1由来のプラグインハイブリッドを同車として初搭載したトップパフォーマンスモデル『GT63 S E PERFORMANCE Coupé』が登場
 メルセデスAMGの完全自社開発モデルとして誕生し、現行で2代目となる『GTクーペ』に、F1由来のプラグインハイブリッドを同車として初搭載したトップパフォーマンスモデル『GT63S E PERFORMANCE Coupé(Eパフォーマンス・クーペ)』が登場。ともに欧州参考値ながら、最高システム出力816PS(600kW)、最大システムトルク1420Nmという途方もないアウトプットを誇る追加モデルが、2月12日より発売開始となっている。

 言わずと知れた“トップ・オブ・サルーン”たる『Sクラス』や、現行『SL』などに続き、その名称に“Eパフォーマンス”の名を冠した『GT63 S E』は、世界最高峰のチャンピオンシップでメルセデスAMGペトロナスF1チームが走らせる苛酷な条件下で実証済みのプラグインハイブリッド技術を搭載した。

 そのF1直系テクノロジーと駆動システムを採用する同モデルは、こちらもおなじみアファルターバッハにて『One Man, One Engine』の原則に則って生産される4リッターV型8気筒ツインターボの“M177”を搭載。

 エンジン単体で最高出力612PS(450kW)、最大トルク850Nmを発揮し、さらにリヤアクスルには最高出力150kW、最大トルク320Nmを発揮する交流同期電動機と、メルセデスAMGが自社開発したAMGハイパフォーマンスバッテリー(HPB)を積むことで、最大システム出力は前述の816PS/1420Nmに到達するとともに、0〜100km/h加速はわずか2.8秒(欧州参考値)という圧巻の性能を誇っている。

 後車軸に搭載されるHPBは、高出力を頻繁に繰り返し発生できる能力と軽量構造を兼ね備え、革新的な直接冷却方式により最新技術で作られた冷却液を循環させて560個のセルすべてを個別に直接冷却し、システム動作中はつねに最適な作動温度、約45度前後に保たれる。

 これによりアップダウンのあるワインディングを高速走行する場面などでは、上りでただちに100%のパワーを引き出すことができる一方、下りでは強力な回生ブレーキ(4段階)が実現する。

 車体側でも専用に進化させた油圧式の“AMGアクティブ・ライド・コントロール・サスペンション”を標準装備し、電動機械式の連続可変式電子制御スタビライザーも採用。走行状況や路面状況を1秒間に最大1000回も分析し、スタビライザーの設定を瞬時にかつ正確に制御することで、従来の油圧制御式システムに比べて極めて高速なレスポンスが得られることで、コーナリングや車線変更時のロールをより効果的に抑制することで俊敏かつ正確なハンドリング特性がもたらされる。

 さらにAMGのパフォーマンス志向連続トルク可変配分式4輪駆動システムであるAMG 4MATIC+や、アジリティと走行安定性を向上させるリヤ・アクスルステアリングに加え、エンジン前方のアンダーボディに配置された超軽量カーボンファイバーパーツが下降し、ベンチュリ効果によって車体下部への空気の流れを加速させるアクティブ・エアロダイナミクス・システムも標準装備に。

 エクステリアでは有償オプションの『AMGカーボンパッケージ』を選択すると、スポーティーな雰囲気が格段に上がるリヤウイングスポイラー、フリック、空気の抵抗を減らし車両の安定性を高めるリヤディフューザーによって、エアロダイナミクスの向上とより獰猛なスタイリングを実現。さらに脚元でも21インチAMG製鍛造アルミホイールが装着され、標準装備と有償オプションの2種類のデザインが用意される。

 もちろん12.3インチのデジタルコックピットディスプレイと、11.9インチの縦型メディアディスプレイの2画面を標準装備したMBUX(メルセデス・ベンツ ユーザーエクスペリエンス)や、ブルメスター製サラウンドサウンドシステムも装備され、左ハンドル仕様のみの価格は3085万円(税込)となっている。

メルセデスコール:0120-190-610
メルセデス・ベンツ日本ウェブサイト:http://www.mercedes-benz.co.jp

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