2026年よりフォーミュラ・リージョナル中東選手権に導入されるタトゥース製シャシー『T-326』 フォーミュラ・リージョナル中東選手権(FRMEC)は2月14日、2025年第4大会が開催されているヤス・マリーナ・サーキットにおいて、2026年より導入する新型車両タトゥース・T-326を発表した。同車にはオートテクニカがチューニングした最大270馬力、最大トルク360N/mを発するトヨタ製1.6L直列3気筒エンジンが搭載される。
FRMECでは前身となるフォーミュラ・リージョナル・アジア選手権、並びにアジアンF3時代の2018年からタトゥース製シャシー『T-318』に、アルファロメオ製直列4気筒ターボをベースにオートテクニカがチューニングした最大270馬力、最大トルク350N/mを発する1742ccの『ATM AR-F3R』エンジンというパッケージだったが、この第1世代車両のホモロゲーション期間の終了が近づいている。
第1世代車両から収集されたデータをもとに製造される第2世代車両は、耐衝撃性の向上などの安全面に加え、空力特性の改良により空力的後流の影響を軽減し、オーバーテイクを容易にする試みのほか、軽量化とサスペンション、ステアリングの刷新で全体的なパフォーマンスが向上している。
FRMECを運営するトップスピードのゼネラルマネージャー、ダビデ・デ・ゴッビは「FRMECは、来シーズンから第2世代FR車両であるT-326を発表する最初のシリーズとなることを嬉しく思う」と、コメント。
「我々はチームとパートナーに優れた新車を提供し、成功を収めるチャンピオンシップを継続させ、タトゥースとの勝利のコラボレーションを次の世代へと継続させることを楽しみにしている」
「FRMECは、チームとドライバーに国際基準で運営される費用対効果の高い選手権、便利のいいカレンダー、一流のサーキット、そして最大限の走行時間を提供するという当初の理念を忠実に守り続けている。これが、FRMECがこれほどまでに大きな成功を収めた理由であり、特に2026年からのT326によって、今後も繁栄し続けると信じている」
なお、現時点ではシャシー、エンジンともにFIA国際自動車連盟の最終ホモロゲーション取得前とのことで、2026年シーズンのFRMEC導入については最終ホモロゲーション取得が条件となる。