平成から令和にかけて減り続けている歌番組。かつては『HEY! HEY! HEY! MUSIC CHAMP』(フジテレビ系)や『うたばん』(TBS系)など、人気を博したレギュラー番組も多かった。しかしYouTubeなどの動画配信コンテンツでアーティストやレーベルが楽曲MVを公開する流れが主流となり、歌番組の需要は激減。『FNS歌謡祭』(フジテレビ系)などのフェス型特番はあるものの、歌番組を通して最新ヒット曲に触れていた世代にとって、この流れはやや寂しいものがある。そこで本誌は、「復活してほしい音楽番組ランキング」についてアンケート調査を実施した。
第3位はトーク主体の歌番組『HEY! HEY! HEY! MUSIC CHAMP』。
ダウンタウンが司会を務めた『HEY! HEY! HEY! MUSIC CHAMP』は、それまでの歌番組と一線を画し、トークをメインとする斬新な構成に。ダウンタウンとの絡みによって面白さが引き出されたアーティストも多く、T.M.Revolutionの西川貴教(54)は「この番組に育てて頂いた」と公言しているほど。
アンケートでも純粋に「面白かった」という声が多い。ちなみに1995年に発売されて200万枚を超える売り上げを記録した、浜田雅功(61)と小室哲哉(66)によるユニット「H Jungle with t」による「WOW WAR TONIGHT 〜時には起こせよムーヴメント〜」は、『HEY!HEY!HEY! MUSIC CHAMP』内のトークをきっかけに誕生している。
《トークが面白かったから》
《ただの歌番組ではなかったから》
《過去を振り返った時、これほど面白く、かつスターを輩出した番組は他にないと思います》
《司会とミュージシャンのやり取りが軽妙で、面白かったから》
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第2位は22年の歴史を持つ『夜のヒットスタジオ』(フジテレビ系)。
1968年から1990年にわたって放送された『夜のヒットスタジオ』。国内外を問わずさまざまなジャンルのアーティストが出演し、最高視聴率は驚異の42.2%を記録した人気番組だ。多くのアーティストにとって、同番組に出演することがステータスになっていたという。
同番組の目玉が冒頭の「オープニングメドレー」。他の歌手の持ち歌をワンフレーズ歌って紹介し、バトンリレーのようにマイクを渡していくというもの。当時は他者の持ち歌を歌うことがタブー視されていたため、この斬新な企画は注目を集めた。またテレビ全盛時代だっただけに、超豪華なスタジオセットを懐かしむ声も寄せられている。
《オープニングのメドレーが良い》
《音楽をしっかり聴かせてくれる番組だった。演出もよかった》
《大掛かりなセットとオープニングの歌手メドレーリレーが好きだから》
《生放送でなおかつ他の歌番組に比べて音質やスタジオのセットなどが良かった》
第1位は圧倒的多数でトップを飾った『ザ・ベストテン』(TBS系)。
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1978年から1989年にかけて放送された歌番組で、久米宏(80)と黒柳徹子(91)の名司会も注目を集めた。番組名のとおり、毎週独自の邦楽ランキング上位10曲をカウントダウン形式で発表。ランクインしたアーティストが楽曲を披露するという構成になっている。
ランキングにはこだわりがあったようで、第1回放送の際、当時大ヒットしていた山口百恵をランキング11位だったため出演させなかったというエピソードが。アンケートでも「ランキングに信憑性がある」「現在の流行が分かりやすい」といった声があがっていた。
《久米さんと黒柳さんの司会が面白かった》
《はやりなどがわかりやすかったしパフォーマンスが良かった》
《今は純粋に流行っている歌のランキングを紹介する番組がほぼないので、ベストテンが見たい》
《支持されている楽曲を知るのに一番信憑性があった》
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