Taka、飯田和孝氏(C)加藤春日【モデルプレス=2025/02/16】俳優の松坂桃李が主演を務めるTBS系日曜劇場「御上先生」(毎週日曜よる9時〜)より、同作の主題歌を担当するONE OK ROCKのTakaと、プロデューサー・飯田和孝氏の対談が実現し、その模様を前後編にわたって公開。前編では、Takaがオファーを受けた理由や楽曲タイトルに込めた思いなどを語った。
第1話でサプライズ発表されたONE OK ROCKの主題歌「Puppets Can’t Control You」が大きな話題を呼んだのが記憶に新しいが、なんと今回、ボーカル・Takaと本作を手掛ける飯田プロデューサーとの対談が実現した。
◆"純粋にいいものを作りたい" ―Takaが語る音楽制作のポリシーとは
飯田:僕がONE OK ROCKさんの音楽に出合ったのは、佐藤健さんに教えていただいたことがきっかけ。2013年頃から聴き始め、気づけばもう12年になります。そんな中、コロナ禍に「18祭」(2016年)の映像を見て、1000人もの若者たちが涙を流し、全力で叫ぶ姿に心を揺さぶられました。そして、メンバーの皆さんが審査動画を見つめる表情や、ステージに立つ姿には、人生の先輩として若者たちを見守る皆さんを見ることができて。そこには18歳の若者と大人という関係を超えた、リスペクトと応援のメッセージが込められているように感じました。そうした思いをすべて詰め込んだドラマを作りたくて、企画を立案して5年。ついに実現することができました。
Taka:結構、時間が掛かるものなんですね! 僕たちのアルバム制作と同じぐらいかもしれません。
飯田:どうしても実現させたくて粘り続けたんです。そして、主題歌はぜひONE OK ROCKさんにお願いしたくて、当たって砕けろという気持ちでご相談させていただきました。僕はプロデューサーとしては不適格だなって思うんですけど、人脈とかコネクションを広げるのが苦手で、いつも「絶対にあなたにお願いしたい!」という気持ちだけで、キャスティングオファーをしてきたのですが、そんな僕のお願いを受けていただきありがとうございます…!
Taka :素晴らしい作品とコラボレーションして世に出すことの強さや影響力の大きさを実感しました。制作段階で身近な友人たちに聴かせることもあるんですが、曲単体ではなかなかイメージしづらいみたいで。ドラマと共に流れることで曲の意味が広がったのか、何度も聴かせていたはずの友人から「ドラマを見たらもう一回聴きたくなった!」とか「めっちゃ合ってた!」って連絡が来るんです。「前にも聴かせたのにな…」って思いながら(笑)。でも、自分自身もエンディングを見たときに、「この曲、こんなに良かったんだ」って感じました。
飯田:そう言っていただけて安心しました。日曜劇場には「温かくて家族で見られる作品」というイメージがあるのですが、今回はそれを壊したいと思っていて、通常なら選ばないハードロックでいきたいと最初から決めていました。第1話のエンディングでは、キャスト・スタッフをはじめ、視聴者の皆さんにもテレビドラマの良さを感じてもらえたと思います。僕らはとにかく誠実に、見てくれる人に最大限のエンターテインメントを届けたい。そのための最後のピースに、ONE OK ROCKさんの楽曲が完璧にハマって。テレビドラマもまだまだ心を揺さぶるコンテンツを作れるんだと実感した瞬間でした。実は、生徒たちにも内緒にしていたんですよ…。
飯田:第1話が終わったあと、生徒たちが「あのフレーズって…!」って気づいて駆け寄ってきたりもして(笑)。だから「最初から言ってたでしょ?」って返しました。生徒たちの反応も、世の中のリアクションも本当に大きくて、改めてONE OK ROCKさんのパワーを実感しています。
妥協なき音楽を追求するONE OK ROCKと、視聴者の心を掴むドラマを生み出す制作陣。彼らがタッグを組んだ『御上先生』は、音楽とドラマの融合が生み出す新たなエンターテインメントの形を提示している。後編では、海外で活躍するTakaだから語れる音楽に対する情熱を、さらに深く掘り下げていく。(modelpress編集部)