新チーム立ち上げのJuju陣営に名うての人材集う。過去に父・野田英樹監督を担当したエンジニアも加入

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2025年02月17日 13:10  AUTOSPORT web

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SFテスト前日のメディアデーに登場したHAZAMA ANDO Triple Tree Racingのスタッフとドライバー。左から手塚長孝テクニカルアドバイザー、村司宏樹チーム代表、Juju、野田英樹監督、笠井昭則エンジニア
 2025年スーパーフォーミュラに新規参戦を果たすHAZAMA ANDO Triple Tree Racing。翌日から始まる鈴鹿公式テストを前に、2月17日に現地で行われたメディアセッションで、気になるチーム体制の詳細が判明した。

 昨年、スーパーフォーミュラ史上最年少の18歳でデビューを果たしたJujuを擁し、彼女の父である野田英樹氏が監督となり、Jujuのマネジメントを行なっている村司宏樹氏がチーム代表となって立ち上がることになったHAZAMA ANDO Triple Tree Racing。この主要となる3人の名前に「樹」の字が入っていることから、チーム名にTriple Treeが入れられている。

■チームの完成度合いは「30%くらい」

 1月の体制発表時には、神奈川県は厚木に位置する4MINUTESを間借りして、野田監督がかつて現役時代に一緒に仕事をした仲間たちに声をかけて人材集めをしながら、マシンの組み立て作業を行なっていくとのことだった。

 そんな中、公式テスト前日のメディアセッションで、チーム体制のさらなる詳細が明らかとなった。昨年までKids com Team KCMGなどで活躍していた笠井昭則氏がトラックエンジニアを担当。さらにTEAM MUGENで監督を務めた経験もある手塚長孝氏がテクニカルアドバイザーとして加入、主にテクニカル面でチーム全体を俯瞰で見て“オールマイティ”な動きをしていくことになるという。

 また笠井エンジニアは、2005年に野田監督がドライバーとしてフォーミュラ・ニッポンに参戦していた時にエンジニアを担当。あれから20年が経ち、今度は野田監督の娘であるJujuのエンジニアを担当することになり「正直、自分もビックリしています」と語っていた。

 その他にもチームの広報スタッフなど、長年スーパーフォーミュラをはじめ国内レースの現場でよく見かけていたスタッフがTriple Tree Racingの赤いユニフォームを着ている姿がみられた。

 村司代表によると、常勤・非常勤を含めてトータルで約30名ほど集まっているとのこと。野田監督は「次から次へとやらないといけないことをこなしていきながら、本当にスタッフみんながもう一生懸命やれることひとり何役もこなしてくれて、形にしてくれたクルマも何とか形になったっていうのが、この1カ月半ぐらいの動きを見ていると奇跡的なことだったりもします」と、怒涛のシーズンオフの出来事を語っていた。

 また、マシンについても組み立て作業が行われているが、周辺機材も含めて、手配しているものや準備中のものも現時点である模様。

 そこについては「明日の走行に向けて手配や準備、納品が間に合うのかということをやっている部分もありますし、もしかしたら明日の走行に間に合わないモノもあるかもしれないですけど、ほぼほぼ形にはなったのかなと思います」と野田監督。18日からの走行に向けて、鈴鹿サーキットのピット内でも引き続き作業が続くという雰囲気だ。

 その中でもチームスタッフの部分では目処が立った印象ではあるが「まだチームの完成度合いは30%くらいかなと。これからいろいろなことを作り上げてレベルアップしていかないといけないです」と野田監督。

「100%満足いくような体制で開幕戦を迎えられないかもしれないけれど、一歩一歩楽しみながら強いチームにしていきたいなと思っています」と開幕戦に向けた想いを語った。

 いずれにしても、テスト初日は新しく組み上げたマシンのシェイクダウンということになるJujuは「まずはクルマがしっかり走ってくれるかどうかってところですね。今回初めて走らせるので、そこは焦らずにしっかり確認したいです。そこから少しずつセットアップやレースのシミュレーションをしてきたいです」と、まずはしっかりとシェイクダウンを済ませたいという気持ちが前面に出ている様子だった。

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