F1 75 LIVEで発表されたスクーデリア・フェラーリの2025年マシン『SF-25』のカラーリング スクーデリア・フェラーリHPは現地時間2月18日、イギリス・ロンドンのO2アリーナで開催されたF1史上初めて全チームが参加するローンチイベント『F1 75 Live』において、2025年型F1マシン『SF-25』のカラーリングを発表した。
マクラーレンに続くコンストラクターズ2位という成績で2024年シーズンを終えたフェラーリ。2025年シーズンはカルロス・サインツがウイリアムズに移籍し、メルセデスからルイス・ハミルトンが加入。シャルル・ルクレールとともにフェラーリ・レッドを纏うことになった。ハミルトンにとって初めての跳ね馬となるフェラーリの2025年型F1マシンは『SF-25』と命名された。
フェラーリの発表が開始となると、なんと司会者もレッドのスーツ姿に。開催初年度からF1に参戦するフェラーリの歴史、そしてエンツォ・フェラーリに敬意を評したイントロムービーを経て、会場はレッドのライティングに包まれた。
過去のフェラーリのマシンが次々と登場するムービーを経て、ステージの上に『SF-25』がゆっくりと姿を現した。お馴染みのフェラーリ・レッドは継続も、チームのタイトルスポンサーである『HP』のロゴとともにホワイトがフロントウイング、リヤウイング、そしてエンジンカバーに入り、ホワイトの面積が増えている。
ステージにはチーム代表のフレデリック・バスール、ルクレール、そしてハミルトンが登壇。特にフェラーリのレーシングスーツを着るハミルトンの登場に、イギリス・ロンドンのO2アリーナに集ったファンからは今日一番の歓声が轟いた。
今シーズンに向けてのキーワードを尋ねられたバスールは「“成功”という言葉を挙げるのは簡単けど、ステージを囲むみんな(他チーム)も同じ目標を持っているからね。もうひとつ選ぶとしたら、“楽しむ”だね。F1はファンタスティックでマジックで、私たちは世界最高の仕事をしている。私はそう確信しているし、自分たちがやっていることを楽しまなければならないとも感じているよ」とコメント。
ルクレールは「まず最初に、実はかなり興奮しているんだ。フレッドが今夜までクルマを見せてくれないから、実はみんなと一緒に驚いているところだよ」と話した。
「今シーズンに向けてのキーワードとしてひとつ言葉を選ぶとすれば、子供のころからの夢であったF1ワールドチャンピオンになるという“夢を叶える”ということだね。でも、もっとしっくりくるのは“光栄”かもしれない。このチームの一員であることを光栄だからね。そして、ルイスと一緒に歴史を刻めることを本当に楽しみにしているよ」
続けて、会場につめかけたファンの大歓声と拍手のなか、ハミルトンは「調子はどうだい、ロンドンのみんな。ここにいられるなんて、本当に素晴らしい夜だね」と、語り始めた。
「キーワードを選ぶなら“活性化”だね。なぜなら、すべてが新しく、前を向いて、生命力にあふれ、エネルギーに満ちあふれていると感じているからだ。フェラーリチームの一員になれたことをとても誇りに思うし、僕にとって新しくエキサイティングだと感じているよ」
フェラーリは『F1 75 Live』の翌日、新車『SF-25』を正式に披露し、自社のテストコースであるフィオラノ・サーキットでシェイクダウンを行う予定だ。