『この夏の星を見る』©2025「この夏の星を見る」製作委員会直木賞作家・辻村深月の青春小説「この夏の星を見る」の映画化で、桜田ひよりが主演を務めることが分かった。公開日は7月4日(金)に決定した。
コロナ禍に覆われた2020年。部活動を制限された中高生たちが挑んだのは、リモート会議を駆使して同時に天体観測をする競技「スターキャッチコンテスト」。茨城、東京、長崎五島の中高生が始めたこの活動がやがて全国に広がり、ある奇跡をもたらしていく――。
原作は、北海道新聞、東京新聞ほか各紙に順次掲載され、2023年6月にKADOKAWAから刊行された長編小説。新型コロナウィルスが蔓延したコロナ禍を背景に、登校や部活動が次々と制限され、緊急事態宣言に直面し、複雑な思いを抱える中高生たちの青春が描かれている。
桜田が演じるのは、茨城県立砂浦第三高校の2年生で、天文部に所属する溪本亜紗。コロナ禍において、不安な気持ちや悩みを抱えながらも懸命に生きる高校生を、確かな演技力と多彩な表現力で見事に演じきっている。
「原作者の辻村さんの作品は以前から読ませていただいていたので、出演が決まった時に、まさか自分が辻村さんの世界観に入れるなんて…という嬉しさが込み上がりました」と出演を喜んだ桜田は、「撮影は実際に原作に登場する高校を使わせていただいたので、感謝の気持ちでいっぱいです」とコメント。
そして、「山元監督は歳がものすごく離れているわけではなかったので、感性や笑いのポイントなどが近いなと感じられる部分も多く、共感し合いながら撮影を進めることができました。共演者のみなさんも本当に素敵な演技をされる方ばかりだったので、たくさん刺激をいただきました」と撮影をふり返っている。
また本作は、これからの次代を牽引していくことが期待される若きクリエイターのデビュー作品。監督は、「夫婦が壊れるとき」「痛ぶる恋の、ようなもの」を手掛けた山元環。脚本は、坂元裕二教授の元で脚本を学び、「君となら恋をしてみても」「VRおじさんの初恋」を担当した森野マッシュ。音楽は、『ルックバック』では音楽と主題歌を担当したharuka nakamuraが参加する。
『この夏の星を見る』は7月4日(金)より全国にて公開。
(シネマカフェ編集部)