WEST.桐山照史のロミオ、柄本時生のジュリエット再び! 舞台『泣くロミオと怒るジュリエット2025』7月より上演決定

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2025年03月13日 19:11  クランクイン!

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Bunkamura Production 2025『泣くロミオと怒るジュリエット2025』より(左から)ジュリエット役の柄本時生、ロミオ役のWEST.桐山照史
 WEST.桐山照史、柄本時生らが出演する舞台『泣くロミオと怒(いか)るジュリエット2025』が、7月に東京、8月に大阪で上演されることが決定。スタッフ・キャスト陣がコメントを寄せた。

【写真】ロミオ&ジュリエット役を桐山照史と柄本時生が続投!

 『焼肉ドラゴン』や韓国映画『パラサイト 半地下の家族』の日本版舞台化での台本・演出など、数々の話題作を手掛け、映画『愛を乞うひと』の脚本などでも高い評価を得るなど、幅広く活躍する劇作家・演出家の鄭義信(ちょん・うぃしん)が、2020年にBunkamuraシアターコクーン初進出作として書き下ろした『泣くロミオと怒るジュリエット』。

 シェイクスピアの名作『ロミオとジュリエット』を、物語の舞台を鄭自身のルーツである関西の戦後の港町に、セリフを全編関西弁に大胆に翻案した本作。さらにキャストは全員男性(オールメール)と異彩を放つ設定でありながら、二人の若者の恋物語と時代を生きるならず者たちの抗争劇に、人種間や国と国との差別・格差などの普遍的なテーマを巧みに織り込み、笑いと涙で観客の心を鷲づかみにした。しかし、新型コロナウイルスの影響により、全公演完走することなく断腸の思いで公演中止に。

 キャスト・スタッフ、そして観客の熱い想いを受け、このたび2025年版として待望の再演が決定した。

 本作のタイトルロールであるロミオとジュリエットを演じるのは、初演から続投となるWEST.の桐山照史と柄本時生。桐山は、かつては愚連隊“モンタギュー”に所属しながらも更生し、屋台で働く真面目な青年ロミオを、柄本は、愚連隊“キャピレット”のリーダーの妹で田舎から都会に出てきた、心根が真っ直ぐで優しいジュリエットを演じる。吃音症に悩む奥手で泣き虫のロミオと、ダメ男に貢ぐ癖があり気が強いジュリエット。初演でも多くの反響を呼んだ“世界一不器用なロミオとジュリエット”が5年の時を経て帰ってくる。

 共演は、ロミオの父親代わりであり町で診療所を営むローレンスに渡辺いっけい、キャピレットのリーダーでジュリエットの兄・ティボルトとその内縁の妻・ソフィアは初演から引き続き高橋努と八嶋智人、ロミオの親友ベンヴォーリオに浅香航大、モンタギューの筆頭メンバー・マキューシオに泉澤祐希、キャピレットの若頭・ロベルトに和田正人、愚連隊に圧力をかける警部補に市川しんぺー、巡査に中山祐一朗、傷痍軍人でアコーディオン奏者に初演から続投の朴勝哲と、個性と実力を兼ね備えた新たな布陣で、本作がよみがえる。

 桐山は2020年の公演中止に触れ、「あの時から待ち続けて下さるお客様はもちろん、新たにご来場下さるお客様にも絶対にこの作品を届けたいという使命感が不安を越えました。今持てるもの全てを注ぐ2025年版を、是非目撃していただきたいと思っています!!」と意気込みを。

 柄本は「最高の仲間と創る2025年版『泣くロミオと怒るジュリエット』。5年を経て増したオバ味を武器に、熟成したジュリエットをお届けしたいと思います!」とコメントしている。

 Bunkamura Production 2025『泣くロミオと怒るジュリエット2025』は、東京・THEATER MILANO‐Zaにて7月6〜28日、大阪・森ノ宮ピロティホールにて8月2〜11日上演。

 作・演出の鄭義信、桐山、柄本のコメント全文は以下の通り。

<コメント全文>

■作・演出:鄭義信

 2020年早春の『泣くロミオと怒るジュリエット』初演は、感染症禍に飲み込まれるように、東京公演終盤と大阪公演全てが中止になりました。以来、今作は僕の中でずっと生き続け、再起の機会を密かに伺っていたのです。

 5年を経て、我らが桐山ロミオと柄本ジュリエットはそのままに、強力な仲間も新たに迎えての再創作が実現! そのことを誰よりも喜んでいるのは、間違いなく僕自身です。

 悲恋物として知られる『ロミオとジュリエット』。でも僕は、若い二人の道行の背景にある社会的な差別と分断の構造や、人の心を蝕む理由なき憎悪の蔓延を作品の軸にしたいと考えました。

 損得ばかりを追求し、弱い者を排除しようとする息苦しい空気が5年前よりさらに世間に濃く広がる今。生まれ直す今作を一人でも多くのお客様にご覧いただき、困難の中でも近しい人と想い合う気持ちをご自身の中に確かめていただければ幸いです。もちろん僕の作品ですから、笑える場面もたくさんありますので安心して劇場へお運び下さい!

■桐山照史

 初演から5年。『泣くロミオと怒るジュリエット』の再演が決定しました! 男子校の部活動のようだった稽古場、僕らと同じように毎日つくることに没頭してくださった作・演出の鄭義信さん、そして最初は出オチと思ったのに舞台上では本気で可愛く見えた(笑)ジュリエット役の柄本時生さん。共演の皆さんやスタッフさんたちのことがお話をいただいた瞬間に頭の中を駆け巡り、アツいものがこみ上げました。

 と同時に、当時の精一杯取り組んだ自分の熱量や、当時いただいたご好評を越えられるのかと、不安に感じたのも事実です。ロミオはあらゆる感情を体現する役で、心身共に非常にハードでした。しかも、感染症禍のため東京公演後半で上演中断となり、現地でゲネプロまでしたのに大阪公演は全公演中止。だからこそ、あの時から待ち続けて下さるお客様はもちろん、新たにご来場下さるお客様にも絶対にこの作品を届けたいという使命感が不安を越えました。今持てるもの全てを注ぐ2025年版を、是非目撃していただきたいと思っています!!

■柄本時生

 シェイクスピア作品の中でも、最も有名なヒロインの一人『ロミジュリ』のジュリエット。元々オールメール上演だったと知ってはいても、自分が演じることには最初、正直言えば恐怖を感じました(笑)。

 鄭義信さんは、稽古過程で存分に悩むことを楽しむ僕とは逆に、ズバリと正解を提示してグングン創作を進めていく演出家さん。そのスピードが飲み込めず最初は戸惑いましたが、初日のカーテンコールでのアツい拍手を聞き、作品がいかによくお客様に伝わったかを実感できたんです。自分にとっての芝居づくりの幅がグッと広がった気がしました。

 何よりロミオとして、僕のジュリエットを受け止め愛してくれた桐(山照史)クンとの出会いはサイコーに嬉しい出来事。今回もお話をいただいてすぐ、お互いの気持ちを確かめ合いました(笑)。

 最高の仲間と創る2025年版『泣くロミオと怒るジュリエット』。5年を経て増したオバ味を武器に、熟成したジュリエットをお届けしたいと思います!
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