4歳ホテル転落死　専門家「親いないとパニックに、1人にしないで」

　15日午前2時ごろ、福岡市博多区博多駅南2のホテル前の路上で、名古屋市の4歳男児が倒れているのを父親（41）が見つけ「ホテルから転落したかもしれない」と119番通報した。男児は病院に搬送されたが、約1時間半後に死亡が確認された。

　博多署によると、2人は旅行中でホテルの3階に宿泊。男児は転落したとみられ、防犯カメラの映像などから事故の可能性が高いという。

　父親は「子供を寝かしつけて買い物に出て戻ると、いなくなっていた」と話しているという。同署が経緯を調べている。【竹林静、山口響】

NPO法人「セーフ・キッズ・ジャパン」の山中龍宏理事長の話

　2〜4歳くらいの子供が高所から転落する事故は頻繁に起きている。「寝ているので少しだけなら」と外出している間に子供が目を覚ますと、不安からパニックになり、探し回って窓などに登る可能性は十分にある。

　子供は高い窓でも足場があればあっという間によじ登ってしまう。未就学児であれば探すことに集中して危険だということが分からない。このため窓の近くには足場になるようなものを決して置かないことが大事だ。短時間であっても小さな子供を1人にして外出するのは避けてほしい。