17日夜にかけて北海道では大荒れの天気が続く 交通障害に警戒

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2025年03月17日 14:28  日本気象協会

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日本気象協会

17日夜にかけて北海道では大荒れの天気が続く 交通障害に警戒

発達する低気圧の接近によって今日17日は北日本方面で大荒れの天気となっています。低気圧の進路に近い北海道では今夜にかけて猛ふぶきや吹きだまり、大雪などによる交通障害や高波・高潮による低い土地への浸水に警戒して下さい。



●17日夜にかけて道内では大荒れの天気が続く


発達する低気圧の影響で北海道付近は太平洋側を中心に広く雪が降っています。昨日(16日)深夜0時から今日(17日)正午までの降雪量は、十勝地方の広尾で44cm、渡島地方の福島町千軒で43cm、日高地方のえりも町目黒で42cmと、太平洋側の沿岸などで40cm前後のまとまった雪となっています。なお、胆振地方の苫小牧では午前8時までの12時間に降った雪の量が25cmとなり、2000年の統計開始以来3月としては最も多い12時間降雪量の記録を更新しました。また、低気圧の接近に伴って北海道付近は気圧の傾きが大きくなり、道内では太平洋側を中心に北よりの風が強まりました。日高地方のえりも岬では17日昼前に最大瞬間風速40.8m/sの暴風を観測し、その他でも沿岸や岬付近を中心に非常に強い風が吹いています。

この強い風や雪の影響で道内ではJRなど鉄道路線に運休や遅れ、また新千歳空港など各地の空港を離発着する航空便に運休などが発生しており、交通機関に影響が出ています。今後も運休や遅延などの影響が続く可能性があります。最新の情報を確認するようにしてください。

今後は、太平洋側西部や十勝地方の雪はしだいにおさまりますが、太平洋側東部の釧路や根室地方、道北の宗谷地方では今日夕方にかけて猛ふぶきに、オホーツク海側の網走地方では今夜にかけて大雪による交通障害に警戒して下さい。また、根室地方では低気圧の接近に伴う気圧低下や北よりの暴風が吹き付ける影響で高潮の危険性があり、今夜までは低い土地への浸水にも警戒が必要です。


●明日(18日)には雪や風もしだいにおさまる


明日(18日)には、発達した低気圧は千島方面から東にゆっくりと遠ざかる見込みです。午前中はオホーツク海側や日本海側で雪が降りやすく、沿岸を中心にふぶくこともあるでしょう。北よりの風にのって日本海から雪雲が流れ込む札幌圏や後志地方では昼頃にかけて雪の降り方の強まる可能性があります。ふぶきによる見通しの悪さに注意して下さい。

午後になると気圧の傾きは緩み、強い風もおさまって雪はしだいにやむ所が多くなるでしょう。なお、今回の降雪で積雪の多くなった地域などでは路面状況が悪化する恐れがあります。通勤時などには渋滞の発生する可能性があるので、お出かけの際は早めの行動を心がけると良さそうです。また、山間部や傾斜地でのなだれにも十分注意してください。


●この先一週間は天気が変わりやすい 気温は平年並みの日か高めに


19日(水)以降の道内は、短い周期で天気が変わりそうです。高気圧に覆われて日本海側を含めて晴れる日もありますが、21日(金)頃には気圧の谷の通過で天気が崩れ、雨の降る所が多くなるでしょう。気温は平年並みの日が多く、気圧の谷が近づく21日(金)には南から暖かい空気が入って気温が上がる見込みです。

この先一週間は北極圏からの顕著な寒気が南下する可能性は低く、極端に冷え込む日はなさそうです。なお、気温が上がり雨の降る日が多くなると積もっている雪が解けて付近の川に水が流れ出し、川の水位が急激に上昇することがあります。少しの雨でも洪水となるような事例も過去にはありましたので注意が必要です。



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