
前回からの続き。私はサヤカ(28歳)。このたびリョウイチとの結婚を決め、実家への挨拶や両家顔合わせを済ませました。しかし義母からは会うたび失礼な言動を繰り返されます。「これからは俺がきちんと母さんを注意する」というリョウイチの言葉を信じることにしたものの、不安な気持ちは消えません。そしてはじめて義実家に1泊で帰省した日。息子べったりの子離れできない義母と子どもの頃に戻ったようなリョウイチの姿をさんざん見せられ、私はだんだんバカバカしくなってきました。


ひたすら義母に話を合わせ、「それいいかも!」と同意するリョウイチ。その瞬間、私のなかでなにかがプッツリと切れました。あ、ムリだ。この人たちのことも、この結婚も、やっぱりムリだ……! もはやガマンできませんでした。


「俺はただ、母さんの機嫌を損ねないようにと思っただけで……」リョウイチは必死で言い訳していましたが、義母を注意しないどころか一緒になって悪く言っていたのです。この先も決して私のことなんて守ってくれないでしょう。

私がお風呂から上がったことにも気づかずに、リョウイチは義母と楽しそうに私の悪口を言っていました。最愛の息子から「母さんの料理以外うまいって思えない」なんて言われて、義母はさぞご満悦だったことでしょう。
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【第11話】へ続く。
原案・ママスタ 脚本・煮たまご 作画・りますけ 編集・井伊テレ子