画像提供:マイナビニュース岐阜県安八郡輪之内町とヨロズ、ヨロズサステナブルマニュファクチャリングセンター(YSMC)、日産自動車および岐阜日産自動車の5者は3月17日、脱炭素化および強靭化実現に向けて電気自動車(EV)を活用していく「電気自動車を活用した脱炭素化及び強靭化に関する連携協定」を締結した。
○【協定締結の背景】
輪之内町は脱炭素社会の実現を目指す「ゼロカーボンシティ宣言」を表明し、公共施設への太陽光発電設備の整備や施設照明のLED化の他、今後は蓄電池の導入やEV充電器の設置を計画するなど、地域の脱炭素化を積極的に推進している。
また、SDGsの推進や持続可能で強靱なまちづくりに向けた防災・災害対策等にも積極的に取り組んでいる。これらの一環として、すでに太陽光発電システムの設置に対する補助金交付などを行っており、今後も町内のEV普及促進やEV公用車導入などを進めていく。
ヨロズは自動車の足回り部品であるサスペンションメンバーの開発から量産までをグローバルに展開している部品メーカー。「ヨロズグローバル環境ビジョン2040」を掲げ、全社で脱炭素化活動の実現に向けて歩んでいる。社用車にはEVを積極的に導入し、日産の「アリア」「リーフ」「サクラ」を保有している。
ヨロズサステナブルマニュファクチャリングセンター(岐阜県安八郡輪之内町)では再生可能エネルギーの活用を推進し、地域の脱炭素化と持続可能なまちづくりに貢献。工場操業初期の2024年10月から屋上、駐車場に2,310kWのメガソーラー級の発電容量を持つ自家消費型太陽光発電設備および蓄電設備を設置している他、塗装ボイラーの電化、グリーン電力の導入などカーボンニュートラルに向けて取り組んでいる。
日産自動車はこれまで培ってきたEVに関するノウハウやネットワークをいかし、エネルギーマネジメント、サーキュラーエコノミー、サステナブルツーリズム、地域交通、次世代教育を通じ、脱炭素化、強靭化(災害対策)の実現により社会変革を促す日本電動化アクション「ブルー・スイッチ」を国内の販売会社と共に推進している。EVの普及によるゼロ・エミッション社会構築を目指し、SDGsの達成や地域社会の発展に貢献するため、全国の自治体・企業との連携も進めている。
脱炭素化や強靱化の実現を目指す輪之内町、環境に配慮し、地域との共生をめざすヨロズ、ヨロズサステナブルマニュファクチャリングセンターが今回、「ブルー・スイッチ」に賛同し、同協定を締結する運びとなった。
○【連携項目と取り組み内容】
輪之内町、ヨロズ、ヨロズサステナブルマニュファクチャリングセンター、日産自動車および岐阜日産自動車は、EVの積極的な活用により脱炭素社会を推進し、環境・防災対策等、同協定締結に基づくさまざまな取り組みを行う。
同協定締結に際して日産は、「今後も、輪之内町が目指す脱炭素社会の実現、ゼロ・エミッション社会の先にある美しい自然環境の保全、クリーンで住みやすい持続可能なまちづくりに向け、共創してまいります」とコメントしている。(エボル)