JR北海道「ノロッコ号」2026年度も運行「赤い星」「青い星」延期に

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2025年03月19日 15:11  マイナビニュース

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画像提供:マイナビニュース
JR北海道は19日、新しい観光列車「赤い星」「青い星」の運行開始時期を変更するとともに、2025年度をもって現行車両(機関車・展望客車)での運行を終える予定だった「くしろ湿原ノロッコ号」「富良野・美瑛ノロッコ号」について、2026年度に限り運行を継続すると発表した。


同社は沿線とともに北海道を活性化する「スタートレイン計画」をスタートさせ、新しい観光列車「赤い星」「青い星」の運行開始に向けて準備を進めている。「赤い星」「青い星」は一般形気動車キハ143形を改造して使用し、当初は2026年度の運行開始を予定していた。



しかし、キハ143形の車体は経年40年を超えており、通常の定期検査で取り外さない内装材の内側を確認したところ、想定以上の腐食と歪みがあると判明。当初見込んでいた以上に補修の時間が必要とされ、実際の車両を見ながら関係者で意見を交わした結果、より良い車両とするために運行開始時期を変更することにしたという。「豪華」で「上質」な観光列車として提供することをめざし、通常の修繕より手をかけて車体を仕上げていく。


「赤い星」「青い星」の延期にともない、2025年度で現行車両による運行を終える予定だった「くしろ湿原ノロッコ号」「富良野・美瑛ノロッコ号」は、必要な措置を施した上で2026年度に限り運行を継続することに。ただし、牽引している機関車は経年45年以上、客車は経年40年以上で老朽化が進行するとともに、使用部品の生産中止も相次ぎ、「以降の継続使用は困難であることから、2026年度で運行を終了します」とのこと。両列車とも2026年度の運行計画は決まり次第、発表する予定。「赤い星」「青い星」の具体的な運行開始時期も、確定し次第、改めて発表するとしている。(MN 鉄道ニュース編集部)

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