19万8000円の超高級魚を育てて4年後……。興味深い結果を伝える飼育記録がYouTubeに投稿されました。投稿者が「どうしよう」と不安を感じていた個体の驚きの変化に、注目が集まっています。
動画を投稿したのは、アロワナやダトニオ、ポリプテルスなどの大型魚を飼育しているYouTubeチャンネル「aro78アクアch」のaro78(アロななはち)さん。今回は4年前から飼育している“新世代紅龍”というアロワナについて紹介してくれます。
「紅龍(こうりゅう)」は、東南アジアに生息する大型熱帯魚・アジアアロワナの1品種。全身の色が燃えるような赤に発色することが特徴で、体のサイズは60センチを超えることもあるようです。
投稿者さん宅の紅龍は、このところ食欲が爆発していて、エサやりが楽しくなるほど人工飼料をたくさん食べてくれているのだとか。
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そんな紅龍を飼育するにあたり、その特徴である「赤色を出す」という観点から見ると、水温の管理が重要だと感じているそうです。というのも、水温が高い夏場は紅龍の体の色が飛び、赤色どころかオレンジ色にも満たない色になってしまったのだとか。
逆に冬になって水温が下がると、色は出てくるとのこと。しかし25度以下など水温が低い状態にすると肌が荒れ、アロワナエイズという恐ろしい病気の初期症状のような状態になってしまうといいます。
そのため、紅龍の色と健康の両立を考えると、水温は26度がいいと感じているとのこと。とはいえアロワナエイズを避けるためには、水温を高め(28度以上)にしておいたほうがいいという説もあるのだとか。
ここから4年の思い出を振り返っていきます。まずは紅龍を導入した2021年1月、コロナ禍だった当時は家の中で楽しめる趣味が流行していて、ペットブームやフィットネスブームが来ていた覚えがあるとのこと。そんな時期に購入した紅龍の価格は、19万8000円(税抜き)だったそうです。
紅龍を導入したときは赤くならなかったらどうしよう、うまく飼えるかなと、さまざまな不安があったとのこと。しかし飼育するにつれて紅龍というアロワナの、クオリティーの高さをひしひしと感じたそうです。
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というのも、昔の紅龍はもっと価格も高く、気が抜けない存在だったのだとか。水質やエサの与え方などあらゆる面がとてもシビアで、色を出すことも難しかったそうです。
しかし現在は生産者の努力によって、紅龍自体のレベルが上がっていることに加え、水槽用のライトが進化しており、そのシビアさは大分薄れているのだといいます。
紅龍を導入したときは90センチ水槽で飼育していましたが、飼育して1年ほど経過したところで120センチ水槽に移動させたとのこと。飼育している中で少しずつ色が出て、変化していく若魚時代は、飼育していて特に楽しかったそうです。
4年後の現在、紅龍は体長53〜54センチ程度に成長しました。現在は120センチ×60センチ×60センチの水槽で飼育しているけれど、現状少しサイズが小さいと感じているそうです。
なおアロワナには眼球が下を向いたままになってしまう、「目垂れ」という症状が起きることが知られています。品種によってなりやすさに差があるそうですが、紅龍は目垂れになってしまうことが多く、仕方がないと割り切る必要もあるのだとか。
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紅龍を眺めつつ、アクアリウムの中でも大型魚を飼育している人が少ない最大の理由は、「大きな水槽を置かなければならないこと」と話す投稿主さん。大型魚飼育がもっと流行ってほしいという思いはありつつも、難しい趣味だと思うとも語ります。
最近は関連するショップが閉店したという話を聞いたそうで、これからは実力のあるお店が生き残っていくこと、そして自分も楽しんで生き抜いていくために、努力を重ねていこうと意気込む投稿主さんなのでした。
動画には、「とても良いお話しでしたよ。私も同感です!ナイス知識です」「いつも動画楽しみにしています。紅龍イイですね」といったコメントが寄せられていました。aro78さんはYouTubeチャンネル「aro78アクアch」やX(旧Twitter/@arogib7878)にて、大型魚に関する情報を発信しています。
画像提供:YouTubeチャンネル「aro78アクアch」
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