
【写真】『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』で悪役を演じたラミ・マレック
本作の主人公は、愛する妻と平穏な日々を過ごすCIA分析官チャーリー・ヘラー。しかし、ロンドン出張中の妻がテロリストによって命を奪われたことで、すべてが変わる。「妻を殺した奴を見つけて、自らの手で裁きを下す」と最愛の妻を殺したテロリストたちへの復讐を決意し、チャーリーはCIAの上官ヘンダーソン大佐に特殊スパイとしてのトレーニングを志願。チャーリーはCIAにすら予測不能な“彼ならではの方法”で、ヨーロッパ各地に潜むテロリストたちを追い詰めていくが、その裏には驚くべき陰謀が隠されていた…。
主演を務めるのは、『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』でジェームズ・ボンドシリーズ屈指の冷酷な悪役サフィンを演じ話題を呼んだラミ。世界的なエージェントのジェームズ・ボンドを宿敵役として対峙(たいじ)し、その強さと魅力を知り尽くすラミは「ジェームズ・ボンドには“殺しのライセンス”があるがチャーリーにはありません。ボンドだけでなく、これまでのスパイ映画のヒーローたちはみんな超人的な存在でした。なので本作では一味違う、普通の人々が共感できるスパイを作れないかと考えました」と本作で自身が演じるアマチュアスパイのチャーリーとジェームズ・ボンドとの違いと、演じる上でのこだわりについて語った。
ラミの演じるチャーリーは分析官としては優秀なものの戦闘能力や特殊任務の経験はなく、スパイとしては“アマチュア(素人)”。類まれなる戦闘センスと豊富な現場経験を持ち合わせたジェームズ・ボンドとは違う、まったく新しいエージェント。一流のエージェントのジェームズ・ボンドは外向的で洗練されたプレイボーイである一方、チャーリーは内向的な性格で、愛する妻と平和で穏やかな日々を送るごく平凡な男だ。
「彼の葛藤は、愛を失ったとき人は悲しむのか、復讐に向かうのかを問いかけます。彼の行動は怒りだけでなく、誠実さと正義感に根ざしているからこそ観客は共感できます。感情を抑えきれずに動く人間臭さこそが、彼をヒーローへと導くのです」とラミが語るように、チャーリーはどんな任務も冷静沈着にこなすボンドとは対照的に、愛する妻を殺された復讐心を原動力に無謀な復讐に挑む。
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映画『アマチュア』は、4月11日より全国公開。