藤岡真威人 (C)ORICON NewS inc. テレビ朝日ドラマ『スプリング!』が21日午後11時15分から放送される。乃木坂46の井上和がヒロインを務める本作で、その恋の相手を演じる藤岡真威人は、本格的なラブストーリーに初挑戦。今回、そんな藤岡にインタビューを行い、ドラマへの思いや役作り、俳優として大きなターニングポイントとなった作品について語ってもらった。
【写真】乃木坂46井上和とラブストーリーを演じた藤岡真威人 本作は、数多くのシナリオライターを輩出してきた『テレビ朝日新人シナリオ大賞』の第23回大賞作品を映像化。ドラマとしては珍しい“小論文”をテーマにした物語で、高校生の葛藤と恋を描くさわやかな青春ラブストーリー。松下沙彩さんの作品で、応募総数1023篇の中から大賞に選ばれた。
同作のオファーに藤岡は「今年、自分が俳優としてどんな役に挑戦したいか考えたときに、学園ドラマや青春ラブストーリーに挑戦したいという思いがあったんです。だから、このオファーをいただいたときは本当にうれしかったです」と喜びを語った。
これまでにもさまざまな役に挑戦してきた藤岡だが、本作は現代劇であり、視聴者が共感しやすいリアルな人物像を作り上げる必要があった。「これまでの作品は原作があるものが多く、その世界観にどう自分を落とし込むかを考えてきました。でも、今回は等身大の役なので、自分の素の部分を役に重ねることを大事にしました」と役作りへのアプローチについても語る。
さらに、ラブストーリー特有の「好意の出し方」にも苦労したという。「佑が碧に対してどう好意を伝えるのかを考えるのが難しかったですね。表情や目線、言動でどう気持ちを伝えるかを現場で試行錯誤しながら演じました」と新たな挑戦について語った。
本作では高校3年生の役どころだが、「高校時代は本当に楽しかったですね。今でも戻りたいと思うくらいです」と藤岡は自身の高校生活を振り返る。特にクラス替えがなかったことから、同じ仲間たちとの強い絆が生まれたという。「学校は勉強しに行く場所だけど、僕にとっては友達に会いに行くのが一番の楽しみだったんです」と、学生時代の思い出を語った。
佑の性格と藤岡自身の性格には共通点も多いという。「佑はまっすぐで素直な性格。僕自身もそういうところがあるので、無理に作り込むというよりは、自分の自然な感情をそのまま役に落とし込みました」と、役との親和性について語った。
今回は“大学受験”から物語がスタートしていくのだが、最後に、藤岡がこれまでで打ち込んだことについて聞いた。特に思い入れの強い作品は、初主演を務めたドラマ『ウイングマン』(テレビ東京)だという。「初主演ということもあって、自分にとってすごく意味のあるものだった」と振り返る。役作りに対しても強い覚悟と責任感を持って臨んだそうだ。
特撮作品だったこともあり、これまで見たことのない特撮作品を研究したり、原作を読み込んだり、さらには鏡の前でポーズの練習を繰り返すなど、地道な努力を積み重ねた。この経験を通じて「役を生きるとはどういうことか、役にどう向き合えばいいかの方法を学べた」と語り、『ウイングマン』が俳優として「やっとスタートラインに立った気がする」と明かした。
「この作品を経験したことで、これからも俳優として頑張っていこうという思いが強くなった」と話しつつも、「まだゴールではなく、常に次へとステップアップしていきたい」という前向きな姿勢を見せた藤岡。『スプリング!』ではまた俳優として新たな一歩を踏み出した姿を見ることができそうだ。
■藤岡真威人 プロフィール
2003年生まれ。2020年SEGAのCMで俳優デビュー。2021年映画『仮面ライダー ビヨンド・ジェネレーションズ』で本郷猛役を熱演。2003年『クールドジ男子』で初主演、2024年映画『八犬伝』、ドラマ『君とゆきて咲く〜新選組青春録〜』、本格時代劇『三屋清左衛門残日録 春を待つこころ』等に出演。同年、ドラマ『ウイングマン』(テレビ東京)では初の連続ドラマ単独主演を果たす。2025年3月テレビ朝日新人シナリオ大賞作品『スプリング』メインキャストで出演。話題作への出演が続く今注目の若手俳優。特技はアクション、歌、英語。趣味はギターと音楽。