香川照之「歴史に残るドラマになる」6役演じた主演ドラマに自信

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2025年03月21日 05:30  日刊スポーツ

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日刊スポーツ

「連続ドラマW 災」完成報告会に出席した、左から関友太郎監督、香川照之、平瀬謙太朗監督(撮影・村上幸将)

香川照之(59)が20日、都内のWOWOWで行われた主演の「連続ドラマW 災」(WOWOWプライム、オンデマンドで4月6日から放送、配信スタート、日曜午後10時)完成報告会に出席した。22年8月に過去の女性へのハラスメントを報じられ相次いで降板。ドラマの出演は同年7月期のテレビ朝日系「六本木クラス」以来だが「歴史に残るドラマになると自信を持って言える」と断言した。


自信の裏には、不祥事発覚前、最後に出演した22年11月の主演映画「宮松と山下」を手がけた3人の監督集団「5月」を構成する関友太郎、平瀬謙太朗両監督と挑戦できた手応えがある。東京芸大大学院映像研究科発の「5月」は題材からでなく、映像や物語の構造から面白いところを探り、作る新たな手法を採る。14年、18年にはカンヌ映画祭(フランス)で短編コンペティション部門にノミネートされた。


香川は「災」で、現代を生きる罪なき6人を6話で描く中、現れると災いが起きる“男”を姿、口調、性格や所作を毎回変えて6役を演じた。「5月は主役なのに最も少ないセリフで台本を書く天才。何を考えているか分からないのが増幅する。毎回、ある1シーンで必ず仕掛け、何かが起きる」と説明した。


「トイレから戻って分かるドラマじゃない。CMが入らないのもベスト。映画に造詣が深いWOWOWにふさわしいドラマ」と強調。「不明瞭で難解なピースが続く。(視聴者を)カタルシス(快感)に導いていない。専門家、一般の観客がドラマをどう思うかが楽しみ。酷評される勇気、ありますよね」と言い、不敵に笑った。【村上幸将】

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