22日放送『住人十色 』より=友人家族とシェアする中庭(C)MBS 俳優の駿河太郎、三船美佳がMCを務めるMBSテレビ『住人十色』(毎週土曜 後5:00〜5:30)のあす22日放送回では、「友達と隣同士で土地を買い、一緒に建てた家」が登場する。
【番組カット】塀や仕切りがなく、友人と隣同士になった家 舞台は神奈川県鎌倉市。住人(アルジ)は4人家族で、1年半前に東京から鎌倉に移り住んだ。新居はまるで美術館のようなスタイリッシュな外観。手前に夫妻の建築事務所があり、アプローチを抜けると四方を建物で囲まれた大きな中庭が広がる。玄関開けてすぐのスペースはリビングで、その隣は開放的なダイニングキッチン。大きな窓と中庭は繋がっていて、フルオープンにするとまるで外のような空間になる。そんなダイニングから中庭に出てみると、なぜか敷地内に来客でもなさそうな謎の4人家族の姿が。彼らも、ここは自分の庭だと主張しているが…。
実はこの家族はアルジ一家の友達。なんと友達同士で隣り合った土地を買って、一緒に家を建てたのだという。お互いに囲まれた中庭をみんなでシェアしているのだ。
結婚後、都内のマンションで暮らしていたアルジ一家。長男が小学校に上がるタイミングで一軒家を計画し、憧れの北鎌倉に土地を購入した。偶然にも、その隣の土地が空いていたため、同時期に土地を探していた友人夫妻に声を掛けたのだという。そこで友人も隣の敷地を購入。さらに友人同士という利点を生かし、塀や仕切りを作らず、お互いの敷地を合わせて広い中庭を実現させた。ただ、妻同士は中学時代からの大親友だったが、夫同士は数回会っただけ。それでも快諾したのは、中庭を共有すること以外にもメリットがあったからだという。
どちらの夫妻もフルタイムで共働き。そこで「4人で4人の子どもを育てる」という子育ての時間もシェアをすることで、子育てもキャリアも諦めない暮らしを目指すことにした。とはいえ、お互いのプライバシーは守られるよう、アルジの家のメインスペースは1階なのに対して、友人宅は2階に設けることで、視線が合わないようにしている。
アルジの家の2階は子ども部屋。子ども同士は隣の家と自由に行き来しており、もはや4人の子ども部屋になっているそう。一方、2階にリビングダイニングがある隣の友人宅。大開口からは中庭が一望でき、遊ぶ子どもたちをいつでも見守れる。そんな眺めのいいダイニングで一番の楽しみが、大人たちの晩酌タイム。レストランに行かなくても、子どもを遊ばせたまま、友達同士で食事がゆっくりとできる。
友達との暮らしは一見、大胆な挑戦にも思えるが、妻は「依存し合ってる感じではなく、いざというときにいてくれる心強さがあると思います」と話し、夫も「昔と違って、おじいちゃんやおばあちゃんもまだ働いていたりするので、なかなか頼れない。それなら同世代で助け合った方がいい」とメリットを語る。