左から京極夏彦(撮影 森清)、ウエンツ瑛士、松下奈緒、佐野史郎。(c)水木プロ・東映アニメーション「ゲゲゲの鬼太郎 私の愛した歴代ゲゲゲ」のセレクターとして、新たに京極夏彦、ウエンツ瑛士、松下奈緒、佐野史郎の参加が明らかに。アニメ第1期から第6期より、彼らがセレクションしたエピソードが放送される。
【大きな画像をもっと見る】水木しげるを“師”と仰ぎ、アニメ第4期では脚本だけでなくオリジナルキャラクター・一刻堂のデザイン、声優を担った京極。ウエンツは2007年、2008年に実写映画化された「ゲゲゲの鬼太郎」「ゲゲゲの鬼太郎 千年呪い歌」で鬼太郎役を演じた。ウエンツは「日曜日の朝ここだけはチャンネル権を有してました。この頃の鬼太郎は完全なるヒーローで、僕らの憧れでした」と子供の頃、毎週「ゲゲゲの鬼太郎」のアニメ放送を心待ちにしていたことを述べ、「今でも物を廃棄するとき、新しい物を購入するとき、その物に命があるんじゃないだろうか、しっかり尽くしただろうかと考える瞬間があります。エンタメでありながら教育というこの作品に巡り会えて本当に幸せでした」と語る。
2010年に放送されたNHK連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」に出演した松下。「ドラマで『ひょろっと細長くて白くて一反もめんみたいだったなあ』というセリフがあったのですが、それ以降、『わたしは一反もめんなんだ!』と思い、とても愛おしい存在になりました」と、「ゲゲゲの女房」で水木が妻・布美枝に初めて会ったときの印象を一反もめんに例えた思い出深いエピソードを明かす。また松下は水木に、「日本中だけでなく世界中で愛される鬼太郎、というより水木先生はやはり偉大なお父ちゃんです」と、尊敬の念と親しみを込めてコメントを寄せた。
水木や「ゲゲゲの鬼太郎」と縁が深く、「ゲゲゲの鬼太郎 千年呪い歌」に蛇骨婆(じゃこつばばあ)役として出演した佐野。佐野は「第4期の『吸血鬼エリート』でエリート役の声を務めさせていただいた上に、劇中の楽曲も、作詞作曲、歌唱をお任せいただいたことは忘れ難い」と振り返り、水木に対して「水木しげる御大の最大の功績は、これまでの妖怪の存在を、あらためて網羅して絵画作品にしたことではあるけれど、それはそのまま、目に見えるものと見えないもの、存在を知覚できるものとそうでないものとをひとつにして感じる力を、伝えてくれたことだと思う。本当に、ありがとうございました。そして、これからも、よろしくお願いいたします」と思いを述べている。
「ゲゲゲの鬼太郎 私の愛した歴代ゲゲゲ」は、水木しげる原作によるアニメ「ゲゲゲの鬼太郎」第1期から第6期の傑作選を毎週1話ずつ放送する番組。これまで鬼太郎役を演じた歴代の声優陣である野沢雅子、戸田恵子、松岡洋子、高山みなみ、沢城みゆきがセレクターとしてお気に入りのエピソードを選出するほか、オープニング主題歌担当のAdoがセレクターを務めることが決まっている。放送は4月6日にフジテレビほかでスタートする。
■ 「ゲゲゲの鬼太郎 私の愛した歴代ゲゲゲ」
フジテレビほか:2025年4月6日(日)より毎週日曜日9:00〜
※地域によって放送日時が異なる。