“失望”のWECデビューとなったエドゥアルド・バリチェロ「ミスから学ばなければならない」

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2025年03月21日 13:50  AUTOSPORT web

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WEC開幕戦カタールには、父のルーベンス・バリチェロも駆けつけていた
 2025年のWEC世界耐久選手権にレーシング・スピリット・オブ・レマンのアストンマーティン・バンテージAMR GT3でデビューしたエドゥアルド・バルチェロは、まだ「すべてに慣れている最中だ」と語った。


■これまでで最長のレース経験は「40分」

 元F1ドライバーのルーベンスを父に持つエドゥアルドは、2月末の第1戦『カタール1812km』でWECのLMGT3クラスに初出場を果たし、チームメイトのバレンティン・ハッセ・クロット、デレク・デブールとともに、LMGT3クラス9位に入った。

 過去2シーズン出場してきた母国ブラジルのストックカー・プロ・シリーズから耐久レースへと転向したバリチェロにとって、これがGT3カーでの初レースとなった。

 23歳のバリチェロは、コックピットを他の2人のドライバーと共有しなければならないことなど、スポーツカーレースのいくつかの面である程度の調整が必要だったことを認めている。

「いつもと違って、とても楽しかった」とバリチェロは振り返った。

「初めての耐久レースだった。これまでで最長のレースは40分だった。4時間以上もクルマに乗っているのは本当に気持ちよかったが、同時にいつもと違う感じだった」

「これまでは、トラフィックというものも経験したことがなかった。ハイパーカーが集団で来るとかなり慌ただしくなる。本当に楽しかったが、まだすべてに慣れていない。今まで経験したことのない多くの状況を経験した」

「確かにクルマを共有することは、異なるバックグラウンドを持つ3人のドライバーがいるため難しいが、正直に言って、思っていたよりも良かった。ただ楽しんで、できるだけ多くのことを学ぼうとしていた」

「チームメイトにはふたりの優秀なドライバーがいるし、彼らも素晴らしい人たちだ。最初から相性は良かった。クルマやシートを共有することに慣れるのにまだ時間はかかるが、慣れると思う」

 バリチェロは、2023年末にアストンマーティンのGT3マシンを試乗して以来、しばらくWECへ移る可能性を視野に入れていたと付け加えた。

「WECに参戦することは僕の夢だったけど、それがついに実現した」と彼は語った。

「2023年末にアストンでテストする機会があった。(イギリスの)スネッタートンで10周か15周走りったけど、チームは僕の走りを気に入ってくれたと思う。その時から話し合いを始め、ついに2024年末に必要な予算をすべて獲得し、合意に至った」

 バリチェロは、カタールでの結果に失望したことを認めた。レース前週の公式テスト『プロローグ』2日目の早い段階でデブールがクラッシュし、10号車が2日目のほとんどを欠場せざるを得なかったため、チームのレースに向けた準備は混乱することとなった。

 しかし彼は、2021/22年のフォーミュラ・リージョナル・ヨーロッパ選手権で経験したイモラとスパには慣れているため、今後のレースではより良いパフォーマンスを発揮できると楽観的に語っている。

「僕は9位で終わるためにここにいるわけではないし、誰もそうではないと思う」とバリチェロ。

「しかし、それが僕らが残したリザルトであり、僕らが犯したいくつかのミスから学ばなければならない」

「もっと良くなれると信じている。僕らの後ろには素晴らしいグループがいて、素晴らしいクルマがある。僕らはいくつかの点でもっと良くなる必要があるが、すぐにそこに到達できることを願っている」

[オートスポーツweb 2025年03月21日]

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