商品券で政倫審弁明に含み=石破首相「機会あれば」

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2025年03月21日 15:31  時事通信社

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時事通信社

首相官邸に入る石破茂首相=21日、東京・永田町
 石破茂首相は21日の参院予算委員会で、自民党衆院議員に商品券10万円を配布した問題について、政治倫理審査会での弁明に含みを残した。政倫審出席について問われ、「この場で真摯(しんし)に説明しているが、納得していただけなければ他の場所ということも機会が与えられればする」と語った。

 日本維新の会の柴田巧氏に答えた。商品券問題を巡り、立憲民主党の野田佳彦、国民民主党の玉木雄一郎両代表が政倫審での弁明を要求。自民は「派閥裏金事件とは異なり、法令違反ではない」と反対しているが、坂本哲志国対委員長は議決されたら「出席しなければならない」と語っている。

 21日の予算委で、立民の石川大我氏は岸田文雄前首相も商品券を配っていたことを挙げ、「自民の慣行」ではないかと追及。石破首相は「『そういう話もあるね』ということは聞いているが、確認したわけでもない」と詳しい言及は避けた。

 配布は自らの判断だったとし、首相公邸での会合に先立ち配ったのは「荷物になったり、渡し損ねたりがないように配慮した」と説明。石川氏が「慰労目的なら100万円でも200万円でも配れることになる」とただしたのに対し、「それは慰労とは言わない。ここから先を越えたら慰労ではないという線引きは難しい」と述べた。 

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