日向坂46・佐々木久美「言葉で伝わらない時は痛いくらい抱きしめたい」卒業するグループへの熱い想い

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2025年03月21日 21:40  リアルサウンド

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1st写真集 「めくる日々」を発売する、日向坂46 佐々木久美

 4月6日開催のライブをもって、アイドルグループ・日向坂46を卒業することを発表した、佐々木久美。キャプテンとしてグループを支え続けた彼女の1st写真集『めくる日々』(DONUTS/主婦の友社)が、3月25日に発売される。


【画像】佐々木久美、撮り下ろし写真&写真集収録カット


 身長168.3cmの抜群のスタイルを活かし、『Ray』専属モデルとしても活躍する一方で、日向坂46の一期生としてグループを牽引してきた佐々木。アイドル、モデル、そして枠にとらわれない彼女自身の魅力が詰まった一冊となっている。


 今回のインタビューでは、卒業を控えた今の心境、ファンへの想いとともに写真集に込めたメッセージを語ってもらった。


◾️全力でキャッチボールも 自然体の写真集


ーーソロ写真集が発売されることが決定した時の心境を教えてください。


佐々木久美:グループを卒業する前に写真集を出すことが夢だったので、発売が決まったときは本当に嬉しかったです。以前にもグループで写真集を出させていただきましたが、自分だけしか写っていないソロ写真集はやはり特別に感じます。グループの活動では制服や衣装が多いですし、こんなに色んな姿の自分が丸々一冊にまとめられるのは写真集ならでは。私はファンの方々が喜んでくれることに達成感を感じるのですが、以前からファンの方からも「写真集が見たい」と言われることが多かったので、その期待に応えられたのが何より嬉しかったです。


ーー写真集のカットが公開されるたびにファンの反応も熱かったですね。


佐々木:発売が発表されてからファンの方々とお話しするイベントがあったのですが、表紙やポストカード、先行カットが解禁されるたびに「このカットが好き!」と教えてくれて、想像以上に喜んでくれているのが伝わってきました。卒業を発表した後なので、ファンの皆さんも色んな想いを抱えてくれているのを感じるのですが、最終的に「卒業も写真集も全部ひっくるめて、おめでとう!」と伝えてくれるので、その温かさが嬉しいです。


ーー撮影に向けて特別な準備はされましたか?


佐々木:姿勢を綺麗に見せたかったので、ピラティスに通いました。南国での撮影ということからノースリーブの衣装を着用することが多かったので、肩のラインをきれいに見せたかったんです。首からまっすぐ落ちるラインが理想だったのですが、ストレッチを続けていくと、理想の肩に近づけたので写真集ではぜひ注目してほしいです。


ーー野球のグローブをはめているカットも収録されているように、この写真集には佐々木さんのパーソナリティも表れていますね。


佐々木:私といえば野球、というイメージを持ってくださる方もいると思うので、キャッチボールしているところは写真集に入れたいとお願いしました。ユニフォームっぽい可愛い衣装を用意していただいて、実際にスタッフさんとキャッチボールをしているところを撮っていただきました。周りに人もいなかったので、表情の映りとかは全く気にせず、全力でキャッチボールを純粋に楽しみました(笑)。そんな姿も私らしいのかなと思います。


 この写真集を撮影するにあたって、改めて色んな方々の写真集を読んだのですが、私は自然体な姿にキュンとすることが多かったので、自分の写真集でも自然な感じでいたいと思ったんです。写真集を一緒に作ったスタッフの皆さんも『Ray』でいつもお世話になっている方々だったので、私も無理せず自然体でいることができました。


ーー写真集には佐々木さんが飼われている愛猫とのカットも掲載されていますね。


佐々木:プロのカメラマンさんにうちの猫を撮影していただける機会なんて、写真集くらいでないとできないことなので、私が「(猫と)いっしょに撮影したい!」とお願いしたんです。実はファンの方々の中には、私よりも私の猫のほうが好きという方もいて(笑)。私としても「だよね!うちの息子、可愛いよね」と思いますし、母として誇らしいです。そんな我が家の猫ファンの方々の希望も叶えられたことも嬉しいです(笑)。


◾️卒業の想い「最後の時間まで一緒に楽しみたい」


ーーそんな一冊に仕上がった写真集ですが、発売を控える今、佐々木さん自身は卒業を前にどのような気持ちでいるのでしょうか?


佐々木:イベントや番組収録をしていても「これが最後なんだな」とひとつひとつを噛みしめているのですが、それでも、まだ卒業の実感はあまり湧いていません。ただファンの方やメンバーと過ごす時間は常に明るくいたいと思っていて、しんみりするより「最後まで楽しくやり切ろう!」という想いが強いです。


ーー番組などのグループの様子を見ていても、卒業を発表された後でも明るい雰囲気が続いているのが伝わってきます。


佐々木:自分の中では本当にやり切ったと思っていて、思い残すことがないから卒業が近づいても楽しい気持ちをもって活動できているんだと思います。


ーーその一方で、8年半もグループにいた佐々木さんの卒業を悲しんでいるファンもいます。


佐々木:ファンの方が寂しいと言ってくれるのはもちろん嬉しいのですが、ファンの方とも「最後の時間まで一緒に楽しみたい」という気持ちが大きいです。


私自身もそうやってメンバーの卒業を見届けていたのですが、悲しんで卒業を見届けるより「この瞬間を見逃さないぞ!」という気持ちでいると、後々に後悔しないと思うんです。卒業が悲しいと伝えてくれるのは嬉しいですけど、これからの日向坂も絶対楽しいと思うので、変な言い方ですけど、前向きに捉えていただきたいです。


ーーこれまでの学生時代の卒業と比べても、今回の卒業はやはり特別なものなのでしょうか?


佐々木:学生時代を思い返すと、中学生の頃は楽しくなかったから早く卒業したいと思っていて(笑)。早く高校生になりたかったんです。高校はすごく楽しかったんですけど、卒業する頃は「3年間楽しかったな、受験疲れたな〜」という感じでした(笑)。これまでの人生で経験した卒業と比べると、今回のグループの卒業は全く違っていて、初めての感覚です。今回の卒業は、本当に「完」という感じ。自分の中ではグループのみんなに「グループを任せたぞ!」と思えて、達成感が強いです。


ーーこれまでの活動を振り返って、特に「完」と思えたことは何でしょうか?


佐々木:やはりグループで東京ドーム公演を2回もできたことが大きいです。2回も東京ドームに立てることは、なかなかできることではないですし、自分の力は微々たるものですが、その一端を担えたことが自分にとっては大きいです。東京ドームはデビュー前から目標として掲げていた場所で、1回目は「やっと来れたね!」という喜びがあって、2回目も「また来ることができたね」と、それぞれに違った喜びがありました。そのどちらもファンの方々がすごく喜んでくれていることを感じることができて、そのことが何より嬉しかったです。


◾️「日向坂は愛に溢れているグループ」


ーーグループの一期生として、それもキャプテンとして過ごした日々はきっと苦労もあったのかなと。


佐々木:いえ、苦しいと思ったことは一回もなかったです。キャプテンという立場であってもメンバーが支えてくれて、私は自分の思うようにやらせてもらいました。同期はいつでも「大丈夫!」と支えてくれていて、後輩は「久美さんはそれでいいんです!」と励ましてくれました。メンバーがいてくれたおかげで、ずっと楽しかったです。メンバーのみんなは明るくて楽しいことが好きなので、自然と楽しい方向へと集まってくるんです。


ーー多くのメンバーが「落ちこんでいる時に久美さんに声をかけてもらった」とお話しされています。落ちこんでいる人には、どのように接していたのですか?


佐々木:私は落ち込んでいる人がいたら笑わせたいんですよね。もちろん、その対応が嫌な人もいると思いますが、マイナス思考になっている人に同調しちゃうと、マイナスな気持ちに引っ張られてしまうこともあると思うんです。私自身がそういうタイプなので、一緒に悲しくなるよりも少しでも笑ってもらうことで気持ちが楽になってほしいな、と思っていました。それにメンバーはよく笑ってくれる子が多かったから、笑わせたかったんですよね。それと…強く抱きしめていますね。


 やっぱり言葉だけでは伝わりきらない時もあって、そんな時は痛いくらい抱きしめています。私ひとりだけじゃなくて、メンバーみんなで泣いてる子を抱きしめるんです(笑)。みんなで囲んで潰れちゃうくらい抱きしめると、そうすると泣いていた子もいつの間にか笑ってくれる。日向坂ではよく見られる光景で、私以外にもメンバー同士で抱きしめあっているのを見かけます(笑)。いろんな性格のメンバーがいるけど、全員に共通するのは、日向坂は愛に溢れているグループだと思います。


(文=リアルサウンドブック編集部)



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