
いまや世界の脅威となったサイバーテロ。ある日突然、すべてのシステムや電気機器が使えなくなったとしたらーーー。
今回ご紹介するのは、御年81歳となった名優 ロバート・デ・ニーロさんが初主演(!)を務めるドラマシリーズです。ハラハラドキドキのサスペンスと共に、デニーロさんだからこそ出せる “すごみ” と “重み” に圧倒されてください。
毎週金曜は各配信サイトで観られるオススメ作品を紹介する日。
今週もよく頑張った……週末はおうちでゴロゴロしながら、Netflixドラマ『ゼロデイ』を観て、カウチポテトになっちゃお〜!
【あらすじ】
とある理由から職を退き、何不自由ない隠居生活を送っていたジョージ・マレン元大統領。しかしある日、アメリカ全土にサイバー攻撃が仕掛けられ3402人もの死者が出てしまうのです。
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自動車事故、飛行機の墜落、医療はストップして大停電が起きる……。
未曽有の災害が起きるなか、マレンは元部下のロジャーに頼まれて事故現場を訪問します。このときにおこなったスピーチが話題となり、マレンは災害対策の委員長に就任することになるのですが、時を同じくしてマレンの体にはある異変が起き始めていて……?
【ココが見どころ!】
<その1:デニーロのすごみに魅入られる…>
デニーロさんにとってドラマシリーズ初主演作となる『ゼロデイ』。ドラマゆえに1話あたり43分〜59分×全6話という構成ですが、まるで1本の映画を鑑賞したかのような重厚感と余韻があります。
もはや説明不要の大名優であるデニーロさんがいるからこそ、この重厚感が生まれたといっても過言ではない……!!
デニーロさんが演じるマレンは基本的には穏やかな人物ですが、心に狂気を秘めており、目的のためなら平然とした顔で脅迫や拷問をやってのけます。このすごみと言いますか、ある種の怖さに、否応なしに惹きつけられてしまうのです。
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<その2:「えっ!?」と引き込まれる伏線の緩急>
「アメリカにサイバーテロ攻撃が起きる」という大事件を軸に、犯人捜し×政府の策略×マレンの身に起きる不可解な出来事が交錯していく本作。開始8分で「えっ!!!!!」と衝撃が走り、このシーンをきっかけに画面から目が離せなくなることでしょう。
劇中には、こうした衝撃がいたるところに盛り込まれています。敵だと思っていたやつがあっさり死ぬなど、「えっ!!!!!」と驚くシーンの連続ですし、ひとつひとつの伏線に緩急があるのでハラハラドキドキしっぱなし。
それにね、マレンに認知症のような症状が見え始めるんですよ。彼が見ているのは夢なのか、それとも現実なのか。そもそも本当に「認知症」なのかーーー。その真相はあなたの目でたしかめてみてくださいね。
<その3:ロジャーは味方なのかそれとも敵なのか>
本作におけるキーパーソンはマレンの元部下ロジャー。映画『シビル・ウォー アメリカ最後の日』において「赤いサングラスの人」として注目されていたジェシー・プレモンスさんがロジャーを演じています。
シビルウォーを観た人はおのずと(なんならストーリーを知らなくても)「コイツ怪しいな」と思ってしまいそうですが、その勘は当たらずしも遠からず。
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不信な動きをし続けるロジャーに対して「敵なの? 味方なの? どっちなの?」とヤキモキしながらドラマを見守ることになります。そして第4話の終盤に訪れる衝撃にうちのめされることになるのです。
【ドラマ&映画常連キャストが勢ぞろい】
ストーリーの面白さもさることながら、キャストも豪華すぎる本作。海外作品をたくさん観ている人であれば「あっ…この人知ってる!!」と何度も何度も思わされることでしょう。
すでに名前を挙げているデニーロさん&プレモンスさんをはじめ、『ストレンジャー・シングス 未知の世界』でイレブンのパパを演じたマシュー・モディーンさんや、『ブラックパンサー』でラモンダ王女を演じたアンジェラ・バセットさんなど名優ぞろい。
主役にも脇を固めるキャストにも一切隙が無い、見ごたえ十分の作品です。
■今回ご紹介した作品
『ゼロデイ』(原題:Zero Day)
2025年2月20日からNetflixで独占配信中
※カウチポテトとは:ソファや寝椅子でくつろいでポテトチップをかじりながらテレビやビデオを見て過ごすようなライフスタイルのこと。
執筆:田端あんじ (c)Pouch
Photo:Jojo Whilden© 2024 Netflix, Inc.、Courtesy of Netflix © 2024 Netflix, Inc.