
岩屋外務大臣はきょう、中国の王毅外相との会談で、「関係の発展を両国民が実感できる道筋を描いていきたい」として、懸案の解消に向けて緊密な意思疎通を続けていくことを確認しました。
岩屋毅 外務大臣
「外交に責任を担う者同士が、いかなるときでも顔を合わせて、課題や懸案の解消も含めて、率直に議論できる関係の構築が重要だと思います」
都内で開催された日中外相会談で岩屋外務大臣はこのように述べ、「関係が発展して良かったと両国民が実感できる道筋を描いていきたい」と話しました。
これに対し、王毅外相は「両国の関係改善は大切だ」と述べた一方、「歴史を直視し、未来に向かって懸念を払拭することが重要だ」と強調しました。
日中両政府は続けて、関係閣僚らが出席する「ハイレベル経済対話」をおよそ6年ぶりに開催。
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王毅外相は、アメリカのトランプ政権を念頭に、「世界の構図が変化し、保護主義が横行する中、中国と日本が経済協力を通じて世界に安定をもたらすべきだ」と話しました。
会合では、中国による日本産水産物の輸入再開や、中国でのビジネス環境の改善をめぐっても協議したものとみられます。
また、これに先立ち行われた日中韓3か国の外相会談では、首脳同士の会談について「なるべく早い適切な時期の開催」に向け、調整を加速することで一致しました。