無料画像編集ソフト「GIMP」が約7年ぶりの大規模アップデートで3.0に/Google アシスタントが「Gemini」に完全移行 今後数カ月で

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2025年03月23日 06:11  ITmedia PC USER

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GIMPが約7年ぶりのメジャーアップデートとなる「GIMP 3.0」をリリースした

 うっかり見逃していたけれど、ちょっと気になる――そんなニュースを週末に“一気読み”する連載。今回は、3月16日週を中心に公開された主なニュースを一気にチェックしましょう!


【その他の画像】


●無料画像編集ソフト「GIMP」が約7年ぶりの大規模アップデートで3.0に


 GIMPは3月16日、無料の画像編集ソフト「GIMP 3.0」をリリースした。2018年にリリースしたGIMP 2.10以来、約7年ぶりの大規模アップデートだ。


 GIMP 3.0では、以下のようなアップデートが施されている。


・フィルターの非破壊編集に対応。キャンバス上のプレビューで変更をリアルタイム確認できる


・BC7 DDSファイルを含む、より多くのアプリケーションとのファイル交換が可能に。PSDエクスポートの改善や多くの新しいフォーマットに対応


・レイヤーサイズの自動拡張に対応


・テキストの編集、フォントやサイズの変更、スタイル設定の微調整が簡単に


・複数アイテムの一括選択に対応


・カラー管理を改善


・GTK3に対応


・ロゴを刷新


 GIMP 3.0は、Windows、macOS、GNU/Linux向けにリリースされており、いずれも無料でダウンロードできる。


●Google アシスタントが「Gemini」に完全移行 今後数カ月で


 Googleは3月14日、今後数カ月をかけて、モバイルデバイスのGoogle アシスタントを「Gemini」に置き換えると発表した。2025年後半には、ほとんどのモバイルデバイスでGoogle アシスタントが利用できなくなるという。ただし、Geminiの最小要件となる「Android 10以降/メモリ2GB以上を搭載」を満たしていないデバイスは対象外だ。


 2016年にリリースされたGoogle アシスタントは、自然言語処理と音声認識テクノロジーによって、より自然な方法で利用できるようになった。Googleは「(Google アシスタントが登場してから)約10年が経過し、生成AIによってテクノロジーとの関わり方が変革しており、プラットフォームの転換期にある」としている。


 アップグレードの対象は、タブレットや自動車、ヘッドフォン、スマートウォッチなど、スマートフォンに接続するデバイスだ。さらにスマートスピーカー、ディスプレイ、TVといったホームデバイスにも、Geminiを利用した新しいエクスペリエンスを提供する。詳細は今後数カ月以内に発表するとしている。


●NVIDIAがBlackwellアーキテクチャ採用の「NVIDIA RTX PRO 6000 Blackwell」シリーズを発表


 NVIDIAは3月18日、NVIDIA RTX PRO Blackwellシリーズを発表した。ワークステーションおよびサーバGPUの“革命的な世代”で、最新かつ最高のコンピューティング能力、メモリ容量、データ スループットをあらゆる業界のプロフェッショナルに提供するとアピールしている。


 今回発表されたラインアップは下記の通りだ。


データセンター向けGPU


・「NVIDIA RTX PRO 6000 Blackwell Server Edition」


デスクトップ向けGPU


・「NVIDIA RTX PRO 6000 Blackwell Workstation Edition」


・「NVIDIA RTX PRO 6000 Blackwell Max-Q Workstation Edition」


・「NVIDIA RTX PRO 5000 Blackwell」


・「NVIDIA RTX PRO 4500 Blackwell」


・「NVIDIA RTX PRO 4000 Blackwell」


ノート PC向けGPU


・「NVIDIA RTX PRO 5000 Blackwell」


・「NVIDIA RTX PRO 4000 Blackwell」


・「NVIDIA RTX PRO 3000 Blackwell」


・「NVIDIA RTX PRO 2000 Blackwell」


・「NVIDIA RTX PRO 1000 Blackwell」


・「NVIDIA RTX PRO 500 Blackwell」


 NVIDIA RTX PRO Blackwell GPUは、NVIDIA Streaming Multiprocessorにより、最大1.5倍のスループットとプログラマブルシェーダー内にAIを統合する新しいニューラルシェーダーを提供する。第4世代RTコアは、前世代の最大2倍のパフォーマンスを実現し、第5世代Tensorコアは1秒あたり最大4000兆回のAI演算を実現する。


 また、RTX PRO 6000データセンターと、デスクトップGPUはマルチインスタンスGPU(MIG)テクノロジーを採用しており、1つのGPUを最大4つのインスタンス(6000シリーズ)または 2つのインスタンス(5000シリーズ)に分割できる。


●ASUSが超小型AIスーパーコンピュータ「ASUS Ascent GX10」を発表


 ASUSTeK Computerは3月19日、NVIDIA GB10 Grace Blackwell Superchipを搭載した小型AIスーパーコンピュータ「ASUS Ascent GX10」を発表した。2025年第2四半期から予約注文の受け付けを開始する。


 ASUS Ascent GX10は、最大1000TOPSのAI性能と最大128GBの統合メモリにより、シームレスなモデル開発と推論を実現する。開発者は最大2000億パラメータの推論AIモデルを、実験/微調整/推論することができるという。


 第5世代のTensor CoreとFP4サポートを備えたBlackwell GPUと、20コアArm CPUを搭載している。また、NVIDIA NVLink-C2Cを採用しており、PCIe 5.0の5倍の帯域幅を持つ、統合されたCPU+GPUメモリモデルを提供するとしている。


●PebbleOSが再起動! スマートウォッチ「Core 2 Duo」「Core Time 2」登場


 スタートアップのCore Deviceとエリック・ミギコフスキー氏は3月18日、PebbleOSを搭載した新スマートウォッチ「Core 2 Duo」「Core 2 Time」を発表した。Core 2 Duoは149ドルで7月に出荷予定、Core 2 Timeは225ドルで12月に出荷予定となっている。


 Pebbleは、2012年にエリック・ミギコフスキー氏によりKickstarterに登場した電子ペーパー採用のスマートウォッチだ。当時の出資額記録を樹立するなど、大きな話題となったが、2015年にリリースした第2世代の売り上げが予想を下回ってしまい、供給過剰から資金難になった。


 結局、2016年にはFitbitに売却され、その後、FitbitをGoogleが買収。2025年1月にGoogleがPebbleOSをオープンソース化した。


 Core 2 DuoはPebble 2、Core 2 TimeはPebble Time 2のアップグレード版という位置付けになる。特にCore 2 Duoは、Pebble 2と全く同じ外観をしている。ただし、最新のチップと新しい機能でアップデートは図られている。


 なお、1万以上のPebbleアプリやウォッチフェースはそのまま実行できるとのことだ。ちなみにDuoは、Do-Over(やり直し)の略とのこと。


 Core 2 Timeは、1.5型の64色カラー電子ペーパーを採用している。Pebble Time 2によく似たデザインではあるが、ディスプレイの大型化に伴ってサイズも大きくなっている。


●AYANEOがSnapdragon G3 Gen 3搭載の「AYANEO ゲーミングパッド」発表


 AYANEOは3月17日、米国サンフランシスコで開催されたGDC(Game Developers Conference)にて、同社初のゲーミングタブレット「AYANEO ゲーミングパッド」を発表した。プロセッサにQualcomm Snapdragon G3 Gen 3を搭載する世界初のデバイスだという。


 AYANEO Gameing Padは8.3型(1440p/120Hz)のLCDを搭載している。CNCオールメタルフレームに大容量バッテリー、ゲーミング用途に耐えうるターボ冷却システムを搭載する。OSはAndroidとなる。


 具体的な仕様については明かしていないが、公開したイメージでは背面に冷却用の物理ファンを搭載していることが分かる。


 また、外付けオプションとしてコントローラーやキーボード、マウスなども用意している。



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