新興国の市場を得意とするTECNOは、2023年2月当時としては最安値だった横に開くタイプのフォルダブルスマートフォン「Phantom V Fold」を出して世界中からの関心を集めました。
2024年9月に登場した後継機「Phantom V Fold2」は、デザイン性を向上させ、「TECNO=安い」というイメージからの脱却を目指しました。
Phantom V Fold2は、ドイツのデザインスタジオ「LOEWE.」とコラボしています。パッケージにも大きく「DESIGNED BY LOEWE.」と記載しており、デザインを重視した製品であることをアピールしています。
ディスプレイの大きさは初代モデルと同じで、同じ部材を使っているようです。閉じたときは6.42型のディスプレイサイズとなります。解像度は2550×1080ピクセルで、アスペクト比は約21:9です。
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閉じたときの本体サイズは約159.0(幅)×72.16(奥行き)×11.78-11.98(高さ)mmで、前モデルより約2mmぐらい薄くなりました。重さは約249gで、前モデルの299gから大幅な減少です。前モデルはコストダウンを第一にしたことで、サイズが犠牲になったのかもしれません。Phantom V Fold2はデザイン性を高めることでスリムかつ軽量化に成功しています。
ただし、2024年に出てきた他社の折りたたみモデルは薄型軽量化がさらに進んでおり、Phantom V Fold2のサイズは1世代前のもの、という感じがします。とはいえ、価格は約15万円と前モデル同様にフォルダブルスマホとしては格安です。
なんと言ってもデザインハウスが手掛けた製品なので、外観が美しく、ケースを装着せずに見せびらかしたくなるでしょう。本体スペックはプロセッサがMediaTekのDimensity 9000+、カメラは5000万画素が3つと、前モデルより強化され、バッテリーも5750mAh、充電は70Wに対応するなど強力です。
本体を開くと7.85型のディスプレイが使えます。サイズは約159.0(幅)×140.35(奥行き)×5.5-6.08(高さ)mmで、まずまずといったところでしょう。なお別売のスタイラスによるペン入力も可能です。
全体的なパフォーマンスも1世代前といった感じですが、TECNOは先進国にPhantom V Fold2を売ろうとはしていません。プロセッサ性能は若干低いものの、広角、2倍望遠、超広角いずれも5000万画素のカメラは性能が高く、バッテリーも高性能。新興国では誰もがうらやむスマホになるでしょう。
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TECNOとLOEWE.のコラボはこれが2作目です。今後もデザイン面で協業することで、魅力を高めた製品を次々と出してくるはずです。新興国のユーザーがちょっとうらやましく思える製品ですね。
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